現在、オンラインでの学習機会が増えています。そういった状況の中で、新技術であるVRはオンライン学習業界でどんな役割を果たすのか、オンライン学習サイトeLearning IndustryのEoghan Quigey氏は、自らVRデバイスを購入し体験した結果に基づき、オンライン学習とVRの融合におけるメリットとデメリットをまとめています。
メリット
没入感
VRの長所の1つで、自分を3D空間に置くことで没入感を与え、集中力を高めます。
環境
設備など特定の環境や状況でなければ学べないことがあります。VRでの学習では設備が不要になるほか、抽象的な物事を可視化することもでき、学習者にとってポジティブな影響を与えると考えられます。
身体記憶
従来の学習方法では、行為の結果を予測することができません。VRは現実世界には影響を及ぼさないため、結果次第で危険な状況を招くようなことでも安心して訓練することができます。
デメリット
コスト
VRデバイスは現在、一般的に流通しているデバイスでも高価なものとなっており、導入費用がかかります。
ユーザーへの普及
VRとオンライン学習は普及度に大きな差があります。オンライン学習にはオンラインに接続できるスマートフォンやタブレットPCだけでも十分ですが、VRデバイスの普及状況を鑑みると、現状、受け入られやすいコミュニティは比較的VRのデバイスが普及しているゲーマーなどの層が中心になりそうです。
※編集部注:操作面などハードウェアが普及していないため、デバイスそのものに慣れていない学習者が多いことをして規定していると考えられます。
ハードウェアの限界
消費者にとってVRを受け入れられない理由のひとつとして、現状はワイヤレスではなく、コードでPCなどに接続しなければならないことが挙げられます。これもVRの普及を阻む原因の一つです。
生理的反応
VR酔いが発生したり、VRの中で不快すぎる経験が起きると、学習が止まってしまうことも起こり得ます。
(参考)
VR与在线学习能否擦出火花?研究者给出了一份分析
http://news.87870.com/xinwennr-17082.html
※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。