グーグルが、スマートフォンのパッケージをVRヘッドセット(いわゆるVRゴーグル)にする特許を申請していたことが明らかとなりました。申請日は2016年2月24日、公開日は2017年2月2日です。
パッケージがVRゴーグルになることで、スマートフォンを購入するとそのままVR体験が可能になり、VRの敷居がさらに下がることに期待できます。
ライトなVR体験を
グーグルが今回特許を取得したスマホパッケージから組み立てるVRゴーグルは、2014年より同社が展開しているスマホVR向けのプラットフォームCardboardの規格に従った簡易なものになると推測されます。Cardboardは既に全世界に1,000万台以上が出荷されています。
今回の特許により公開されたVRゴーグルは、レンズが2つ組み込まれており、上部にタップを行うための簡単なボタンが備わっています。材質はプラスチックや布、厚紙などが挙げられており、汎用性の高い記述がされています。
グーグルは、Cardboard以外にも、より高品質で没入感のあるDaydreamというプラットフォームも提供しています。VRゴーグルを「VR lite」(ライトなVR)として簡単に使えるものとして提供し、さらに高品質なVR体験を希望するユーザーはDaydreamへ、といった流れを想定していると考えられます。
高品質で快適なVR体験が可能なDaydream
パッケージをVRゴーグルにするアイデア
商品パッケージをVRゴーグルとして提供するアイデアは、グーグル以外にも採用されています。
フランスのスマートフォンメーカーのアルカテルが2016年11月に発売した「IDOL4」は、まさにスマートフォンのパッケージがそのままVRゴーグルになるというものでした。
iPhoneに挿して使える360度カメラの「Insta 360 Nano」は外箱を組み立てるとVRゴーグルになります。
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また、コカコーラの500mlペットボトル12個入りのケースをVRゴーグルに組み立てる取組やマクドナルドの食事が入った箱を組み立てるとVRゴーグルになるキャンペーンなどもこれまで行われています。
グーグル純正のスマートフォンだけでなくAndroid製スマートフォンのパッケージがVRゴーグルになるようなより広範で統一的な取組に期待したいところです。