1月15日、中国浙江省更正施設管理局は、2017年にVR薬物依存度評価矯正システムの運用を開始し、VRを通じドラッグ依存者の矯正治療に注力することを発表しました。
このシステムについて、中国疾病予防指揮センター精神衛生部、浙江大学、杭州市衛生計画出産委員会、安徽医科大学などの機関からの専門家たちの意見では、VR薬物依存度評価矯正システムは中国国内における初のメチルアンフェタミンの薬物依存を対象とした治療システムで、手法としては科学的であり有効とされているとのこと。
メチルアンフェタミン類のドラッグは主に化学的方法で合成され、人の中枢神経系に直接影響し、興奮、幻覚を起こす機能を持っています。近年、中国で合成ドラッグを濫用する人は急速に増加し、年平均36%増加しています。2015年ではドラッグ利用者の80%は合成ドラッグを濫用していたとのこと。
「現在、メチルアンフェタミン類ドラッグに対する有効な治療法はない」と中国浙江省更正施設管理局副局長の姚永清氏は述べています。VR薬物依存度評価矯正システムは主にVRと心電技術を使い、治療の段階は記憶摂取、嫌悪治療、そして回復治療の三つに分けられています。嫌悪治療の一部の内容はシステムに6つのビデオが内蔵されており、ドラッグを使用した後の後遺症の映像を写します。薬物依存の方に心理的嫌悪を感じさせるためです。
チームメンバーによると、試行治療では、15日間で6回VRシステム治療を受けた後、ドラッグへの欲望は75%に下がったとのこと。また、これまでの治療方法の場合はわずか3%のみ欲望が下がったとのことです。
(参考)
帮助吸毒者戒除毒瘾 浙江推出虚拟现实毒瘾评估矫治系统
http://news.87870.com/xinwennr-18314.html
※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。