VRゲームの現状をどう捉えるか?Steamで売上が25万ドル超えは30タイトル

最近開催されたメディアイベントにおいて、PC向けゲームのプラットフォームSteamを運営するValveは、売上が25万ドル(約2,700万円)をこえたVRアプリは30タイトルであることを明らかにしました。

VR業界は未成熟 しかし展望は明るい?

現在、Valveは、HTCとHTC Viveを開発するなどVRに重点的に取り組んでいます。社長のゲイヴ・ニューウェル氏はVRの将来性について強気な態度を維持しています。そうはいっても、まだ未成熟なVR業界に対する率直な評価から彼が目をそらしているというわけではありません。

Steamのストアを分類すると、VR対応タイトルの数は1,000を超えます。その中で、初期のインディーズタイトルのうちのいくつかは数百万ドルを売り上げている一方、25万ドル以上の売上を達成しているタイトルは30しかありません。

SteamがHTC ViveとOculus Riftに対応し、PC向けのVRゲームを配信する最も一般的なストアであることを考慮すると、VR開発者を大きく落胆させる結果であったかもしれません。しかし、ニューウェル氏はそうは思っていないようです。

彼はメディアに対して、「私たちは楽観的で、VRは素晴らしいものになっていくと思っています。業界の推移は一貫して私たちの予想通りです。」と述べています。また、その後にとても楽しそうな口調で「VRが完全な失敗に終わるという考えはには慣れているよ。」と彼らしいコメントを付け加え、VRが地位を確立していると信じている様子を見せました。

普及には技術の進展が必要不可欠

ニューウェル氏は、VRの弱点についても言及しています。

「VRの大きな問題の一つは高い導入コストです。しかし、ハイエンド業界は魅力的なコンテンツを作る時間を確保するために好都合で、VRのハードウェア技術の向上が必要なこともり、この傾向は続くと予測しています。

HTC Viveは市場で最も高価(※日本円にして税込10万円程度)なため、VRの一般普及には直接的には貢献できていません。しかし、値段を考える前に他の問題を解決しなければなりません。ハードウェアの問題すら解決していない状態では魅力的なコンテンツを提供することはできないでしょう。

ニューウェル氏は、普及のために大幅なコスト削減を導入するのは時期尚早との考えを示しています。VRが一般的な技術として受け入れられるほど成熟するためには、ハードウェアを高価なままにしておく必要があります。

普及のために既存のVRシステムを80%安くしたとしても、今のままでは大きな市場にはなりえません。一日に多くの時間を費やすほどの魅力を持ち合わせてはいないからです。何百万人もの人がVRに熱中するようになった段階でコスト削減について考え始めるでしょう。私たちがVRヘッドセットを既に何百万台も売り上げたと思っている人もいますが、そういうわけではありません。まだ家庭のコンピュータ事情を変えるほどのコンテンツになっているとは言えないのです。」

Valve社によるSteamVRのトラッキング技術は、第一世代VRに対する人々の予想を超えたものでした。ニューウェル氏の発言はVRのハードウェア研究が絶え間なく続いていることを明確に示しています。

VRの進歩は止まらない

彼はさらに、VRの展望について次のように語りました。

「VRはこれから身の回りのどのディスプレイよりも高解像度、高リフレッシュレートになっていきます。2018年から2019年頃には信じられないほどの高解像度を目の当たりにするでしょう。

しかし、Valve社は基本的にソフトウェア企業です。現在開発中の3つのVRゲームは魅力的なコンテンツになることを約束しましょう。

『Half-life 2』と『Team Fortress』をVRで稼働させました。これは目新しいものではありましたが、全く魅力的ではありませんでした。映画が見られるからと言ってVRを買う人はいませんね。既存のプラットフォームでは再現できないユニークな特徴の数々を期待できるようでなければなりません。

そして、VR開発者に退屈しているという人はいません。関わった人は皆VRに戻ってきます。開発者たちの頭の中にはアイデアがあふれているのです。」

(参考)
Valve: Only 30 SteamVR Apps Have Made $250,000+ (and other truths of the young VR market)(英語)
http://www.roadtovr.com/valve-gabe-newell-steamvr-apps-games-revenue-25000-other-truths-of-the-vr-market/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。

この記事を書いた人

  • キタイ

    情報系大学生。GAME ONでPSVRを体験して以来VRに関心を持つようになりました。いろいろな事に興味をもって勉強するように心がけています。HTC Vive購入しました

    SNSアカウント:
    @Kitai_VR

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