2024年6月5日、大日本印刷株式会社(DNP)は、東京都江戸川区に、バーチャル役所システム「メタバース役所」の提供を開始しました。電子申請手続きや相談業務など、各種サービスをバーチャル空間上から利用可能にします。本システムは、6月26日から先行運用を開始する予定です。
(画像: 大日本印刷)
「メタバース役所」で来庁不要の区役所目指す
DNPが提供する「メタバース役所」システムは、電子申請手続きや各種相談業務、市民交流の場など、複数の行政サービスを提供します。これにより、「来庁不要の区役所」の実現を目指します。
江戸川区と東京情報デザイン専門職大学(TID)は、以前から共同で「メタバース区役所」プロジェクトに取り組んでおり、2024年4月に行われた発足式で「メタバース役所」システムを使用。この発足式における利便性の検証を経て、今回の採用に至りました。
「XRコミュニケーション」事業を推進するDNP
DNPは2021年に「XRコミュニケーション」事業をスタート。リアルとバーチャルの空間を融合させ、新たな体験価値を創出しています。2024年1月には、三重県桑名市と「誰一人取り残さない、デジタル社会の実現」に向けた連携協定を締結、「メタバース役所」の実証事業を2024年2月から3月にかけて実施しています。
また、レノボ・ジャパンと共同で、教育向けメタバース「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム(VLP)」の提供なども行っています。
(参考)大日本印刷