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活用事例 2018.01.29

中国テンセント、VR含むハリウッドのコンテンツを中国市場に展開へ

先日、時価総額でフェイスブックを抜いた中国テンセントは、ハリウッドの総合コンテンツ製作会社「スカイダンス・メディア」と戦略的提携を行うことが明らかとなりました。スカイダンス・メディアは映画やVRコンテンツの製作を行っており、テンセントを通じて中国市場にコンテンツを展開します。

興行収入50億ドル超のスカイダンス・メディア

スカイダンス・メディアは、オラクル創設者のラリー・エリソン氏の息子であるデイビッド氏によって創業されました。これまでに同社は『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ターミネーター・ジェニシス』『スタートレック・イン・ダークネス』などの長編映画を制作してきた実績があり、興行収入は合計で50億ドル(約5,500億円)を超えています。

また同社はVRコンテンツ制作を専門に扱う子会社「スカイダンス・インタラクティブ」を設立し、VRゲームの開発を行っています。2017年2月には6階建てほどの高さを持つロボットに乗り込み、独占企業に支配された国を解放するコンバット&シューティングゲーム『Archangel』をリリースしました。

戦略的提携を発表

テンセントはスカイダンス・メディアと戦略的提携を結びました。この提携にはテンセントからの金額未公開の出資も含まれています。テンセントは今後、スカイダンス・メディアの制作した映画、アニメーション、VRゲーム等を独占的に中国市場に展開して行きます。

テンセントのチーフ・ストラテジストのジェームス氏は、「スカイダンスは、特に中国で人気のアクションやSF小説のジャンルで、素晴らしいコンテンツを制作しています。このパートナーシップは、スカイダンスの世界展開をサポートし、中国の消費者に魅力的なコンテンツを提供するものと確信しています。」とコメントしました。

近年、ハリウッドの映画でも中国を始めアジア市場を意識した配役や展開が目立ってきています。中国市場での展開がどの程度興行収入を押し上げるのか、またコンテンツの動向などにも注目したいところです。

(参考)
Tencent Invests In VR Maker Skydance Media
https://uploadvr.com/tencent-invests-vr-maker-skydance-media/

テンセント公式ページ
https://www.tencent.com/en-us/index.html

スカイダンス・メディア公式ページ
http://skydancemedia.com/


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