ソーシャルVRサービス『VRChat』の運営企業であるVRChat社が400万ドル(約4億5,000万円)の資金を調達しました。今回の出資はHTCの主導によるもので、VRChat社は調達した資金によって今後もサービスの開発、拡大を目指します。
『VRChat』とは
『VRChat』はソーシャルVRのプラットフォームで、『Facebook Spaces』や『AltspaceVR』のように、ユーザーはオンラインのバーチャル空間で他の参加者と交流することができます。ユーザーは人間やロボット、宇宙人や初音ミクなどの様々なアバターに扮して、会話したり、ゲームをプレイしたり、他のユーザーが製作した何百ものバーチャル世界を探検することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=WPEVlZFqRNs
また、プレイヤーは参加者と会話するだけでなく、キャプチャ・ザ・フラッグやバトルディスク、ボーリングなどのゲームで遊ぶこともできます。使用するアバターは唇の動きが同期するリップシンク、視線の動きを反映させるアイトラッキング、まばたきなども再現が可能で、Unity対応のSDKを使用した独自のアバターや世界を制作して公開することもできます。
VRChat社について
VRChat社は2014年に創業した企業で、現CEOであるGraham Gaylor氏と、当時Electronic Artsの社員であり現在VRChat社のCTOであるJesse Joudrey氏によってスタートしました。2016年にはエンジェル投資家によって120万ドル(約1億3,000万円)を調達。同社への出資にはRothenberg VenturesやGVR Fund、HTC、Brighstone VC、WS Investment Companyなどが参加しています。
同社の開発者は、今回調達した資金によって「今後も開発を継続して、ユーザーが(VRChatで)素晴らしいコンテンツを製作できるツールを開発していきたい」と述べています。
『VRChat』はOculus Rift、HTC Viveに対応しており、Steamにて無料でダウンロードして使用できます。
(参考)
UploadVR / VRChat Raises $4 Million Round Led By HTC(英語)
https://uploadvr.com/vrchat-raises-4-million-round-led-htc/