サムスン、OculusやViveに匹敵するハイエンドのワイヤレスVRHMDを開発中か

サムスンは、同社のスマホ向けのVRヘッドマウントディスプレイGear VRを2017年1月までに累計500万台を出荷しています。

先日、公開された新型スマートフォン「Galaxy S8」の最上級モデルや、コントローラ付きの新型Gear VRに関する発表などからも、サムスンがVR向けハードウェアに注力していることが伝わってきます。そんな中で、同社がハイエンドのワイヤレスVRヘッドセットを依然として開発中であることがIT系メディアであるCNETにより報告されています。

「Galaxy S8」の発売前に韓国で行われたインタビューでも、サムスンモバイルのグローバルマーケティング部門副部長を務めるLee Young-hee氏は、新型のハイエンドワイヤレスヘッドセットを開発中であることを認めています。

同モデルがPC接続不要の独立型となるのかは明らかにならなかったものの、ターゲットとしてはメディア製作者やプロゲーマーを据えているとのこと。このことから、新型のヘッドセットはHTC ViveやOculus Riftと競合できるものとなるとも考えられます。

見え隠れするVRへの中長期的な計画

サムスンのハイエンドVRヘッドセットについての情報は今回が初めてではありません。これまでも断片的な言及がなされています。

2016年4月に、サムスンのソフトウェアサービスのR&D;部門の部長であるInjong Rhee氏は、ワイヤレスVRヘッドセットには位置トラッキング機能が搭載されていることを認め、その名も「Odyssey」とすると言及しました。また、開発者向けカンファレンスでRhee氏は、サムスンのVRハードウェアとしては、4つのキーポイントとして「モーショントラッキング」、「ワイヤレス」、「タッチ機能」、「ホロデッキ体験(※直訳 holodeck experience)」を掲げていると述べました。

今年2017年の2月に、バルセロナで開催されたMWCでは、同社はVRやARデバイスのプロトタイプを展示していました。PCWorldの記事によると、ここで公開されたプロトタイプのヘッドセットは、同社新プロセッサである10nm Exynos 9 chipsを積んでいたと書かれています。

Young-hee氏は、サムスンのVRの計画については2段階あると述べていました。「まずはこのVR体験を広く一般のものにすること、(中略)そして、それをスマートフォンによる体験の一部とすること」とのこと。

Gear VRを通じたスマートフォン向けのVR体験を各社に先行してデバイスを発売して提供し続けているサムスン。提携して開発を進めているFacebookのようには中長期的なビジョンが見えてこない中、デバイスメーカーとしてどのような方向性を目指しているのか、注目したいプレイヤーの1つです。

(参考)
Samsung Suggests High-Powered, Standalone VR Headset To Compete With Rift and Vive(英語)
http://www.roadtovr.com/samsung-teases-high-powered-standalone-vr-headset-compete-rift-vive/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。

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