シネマ向けのカメラを開発するハイエンドカメラメーカーREDは、現在スマートフォンの開発に取り組んでいます。「RED Hydrogen One」と呼ばれるこのデバイスは、7月に一部の外観が公開されてからその他の情報はありませんでした。先日、海外のYouTuberが公開した動画において、プロトタイプの外見や価格が1200ドルといった情報が伝えられています。
ホログラフィックディスプレイを搭載しシネマ品質の動画が撮影可能な「RED Hydrogen One」
今回、チャンネル登録者数が400万人を超えるユーチューバーMarques Brownlee氏がいくつかのプロトタイプをハンズオンする様子を公開しました。公開された動画によると、Marques氏はRED自身からいくつか異なるプロトタイプを受け取って試している様子がわかります。
Brownlee氏が、手にしたプロトタイプは、3種類。外観は最終版と同一だが動作はしないモックアップ、注目を浴びている”ホログラフィックディスプレイ”のデモ用端末、カメラのアドオンシステムでレンズマウントを搭載した端末です。
Brownlee氏はビデオの中で「このスマートフォンは、多くの人が両手で持つものになるでしょう」と述べています。両手で持つのは、このサイズのディスプレイのサイズが5.7インチと考えると妥当だと考えられます。外見もケプラーパネルとメタルの仕上がりによって洗練されつ、端末の保護もしっかりしています。
デバイスの裏側の下部にあるピンは様々な周辺機器との接続のために用意されています。接続する周辺機器の中には、REDブランドのレンズを装着するためレンズマウントがあります。REDの代表によると、このデバイスは将来的に”スモールフォームファクターシネマ”用途のカメラになると述べています。このスマートフォンに搭載されているHydrogenカメラシステムは8Kの画質での撮影を可能にするREDのHeliumカメラがベースとなっています。他のミラーレスや小型一眼カメラよりも高いレベルのビデオ品質になるとしています。
ホログラフィックディスプレイは3DSのように裸眼で立体視が可能
公開された動画ではホログラフィックディスプレイについてあまり深くは言及されませんでした。進化した”4次元”ディスプレイはビデオの奥行きを見ることができ、ニンテンドー3DSのような見え方だったとレポートしています。ビデオでは単に彼のリアクションのみが映っており、彼はこの技術を「クレイジーで、ディープな映像が3Dに見える」と説明しています。ハンズオンのデモでは、ホログラフィックのコンテンツと、2Dコンテンツを3次元に変換したビデオを体験しています。
また、エッジを触っている際に指が引っかかったり、フレームがたまにうなったりしていますが、本機種がベータ版であることを考えるとまだ問題とはいえないと評価しています。
今回のハンズオン動画では外見や周辺機器の存在についての紹介でした。ホログラフィックディスプレイについては今後のアップデートでより詳細な情報が公開されると考えられます。
(参考)
First Look at RED’s Hydrogen Holographic Smartphone / VR Scout(英語)
https://vrscout.com/news/first-look-red-hydrogen-holographic-smartphone/#
MoguraVRはVR Scoutとパートナーシップを結んでいます。