VRアニメスタジオPenrose、850万ドルの資金調達。次回作のモチーフは「マッチ売りの少女」

VR・AR技術を使った映像コンテンツを制作するスタジオ「Penrose」は、2016年3月10日、新たに850万ドル(約10億円)の投資を受けたことを報告しました。投資を行ったのはアメリカのVCであるAccelerate-IT Venturesです。

Penrose

Penroseは、Oculusにて映像・メディア部門のリーダーを務めていたEugene Chungが立ち上げたスタートアップ。2015年のサンダンス映画祭およびトライベッカ映画祭にて、自社1作目の『The Rose and I』を公開しました。これはサン=テグジュペリの小説『星の王子さま』をモチーフにしたVR映像です。現在この作品は、Gear VR用に調整された『Rose』というアプリ名で、Oculus Storeから手に入れることができます。また、『The Rose and I』のHTC Vive版はサンフランシスコで開催されるGDCにて展示される予定です。

また彼らは、来る2016年4月のトライベッカ映画祭にて、2つ目の作品『Allumette』を初披露する予定です。『Allumette』はフランス語でマッチ棒の意味。アンデルセンの童話『マッチ売りの少女』をモチーフにした世界観の作品です。

どちらの作品も、将来的にはOculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRなど、幅広いプラットフォームで視聴することができるようになる予定です。

Penrose

海外メディアには「VR界のピクサー」と取り上げられることもあるPenroseですが、850万ドルという額は現在のVRコンテンツ企業への投資としては大規模です。これについてPenroseは、以下のように述べています。

”今日はPenroseにとって、そしてこの業界にとって、歴史に残る日です。VRやARへの投資が勢いを増しつつありますが、この発展は、より大きなトレンドの兆しなのです。そう、新しいメディアが来るという。”

Penroseは調達資金の使い道として、以下のことを掲げています。

・最高レベルのエンジニアとアーティストをスタジオに雇うこと
・スタジオがイノベーションを起こすために必要なVRやARの新技術に投資すること
・4月のトライベッカ映画祭で初披露する『Allumette』を素晴らしいものにすること

現在Penroseは、VRの中にいながら、”自分の両手を使って”VR制作ができるツールの開発をしています。新技術への投資は、クリエイター支援ツールにも割かれるとのことです。

また同じタイミングで、VRストリーミング配信を手掛ける企業「NextVR」のチェアマンであるBrad Allenが、戦略アドバイザーとしてPenroseに参加することも明かされました。

(参考)
Penrose Studios Raises Enormous $8.5 Million Seed Round
http://uploadvr.com/penrose-studios-raises-enormous-8-5-million-seed-round/
Penrose公式サイト
http://www.penrosestudios.com/

この記事を書いた人

  • 東京大学工学部,UT-virtual所属.趣味は音楽(作詞作曲編曲)や物語の創作.ストーリーテリングや人間の振る舞いを変化させるための強力なツールとしてVRに強く惹かれています.境界が曖昧なものと予測不可能なもの,そしてvirtualという概念が好きです。

    Twitter:@yunoLv3

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