【体験レポ】パナソニック、CES2017で視野角220度のVRHMDを展示 BtoBに展開へ

パナソニックは、1月5日からラスベガスで開催されているCES2017にて同社オリジナルのVRヘッドマウントディスプレイを展示しています。

圧巻の視野角220度は「自然」

例年通り広大なスペースをとり、人でごった返しているパナソニックブース内、通り沿いの“Future Tech Lab”と銘打たれたコーナーに、パナソニックはVRHMDのプロトタイプを展示していました。

このVRヘッドマウントディスプレイはPCに接続して使用するタイプです。視野角220度をウリにしており、Oculus RiftやHTC Vive、Gear VR等の視野角である90~110度の2倍程度の性能を実現しているということになります。

百聞は一体験にしかず。さっそく体験をしてみました。デモに使用されていたのは、積木製作株式会社の『恐竜戯画』です。

https://www.youtube.com/watch?v=S791s5QP_X0

博物館の恐竜の化石を見ているシーンから始まり、恐竜たちが自由に暮らす世界を360度の映像で見て回るという内容です。最初は視野角110度で見ているとパナソニックの担当者が220度への切り替えをしてくれます。

220度に切り替えた瞬間、「これだ、これだよ!」と思ってしまうほどに、視野角220度は圧倒的に自然でした。特に恐竜たちが闊歩する大草原の上空を飛んでいるシーンでは、広大な風景の中にいる感覚が視野角によって文字通り倍増します。

それもそのはず、人間の視野は210度と言われています。パナソニックのVRHMDはその210度をカバーする220度という視野角を実現しているため、まさに現実と同じように自然に感じられるわけです。

「他のVRHMDにない」こだわり

今回、パナソニックがVRHMDで広い視野角を目指した理由は「他のVRHMDにない特徴を追求したかったから」(パナソニック担当者)とのこと。Oculus RiftやHTC ViveといったいわゆるハイエンドなVRデバイスの視野角ではまだ自然な現実と不十分です。特にワイドで風景などを見る場合には、視野角がある場合とない場合で大きな違いがありました。

パネルはプロトタイプでは平面の液晶パネルを採用し、超解像度技術によりはっきりとした描写を行っています。2枚のレンズを組み合わせる光学系の工夫をすることで、海外のStarVR等のようにVRHMDを巨大化させることなく広視野角を実現しています。

(参考)視野角210度を誇るStarbreeze社のVRHMD「StarVR」

筆者が体験した際は、レンズの継ぎ目が粗く改善の余地があるように感じられましたが、「ちょうどいい位置で装着できると継ぎ目は気にならなくなる」とのこと。

ピントの調整機構が備わっており、眼鏡をはずした状態でもクッキリと映像を体験することができました。

広視野角以外にもならではのこだわり

他にも、パナソニックは他のVRHMDにはない機能を多く盛り込んでいました。

イヤホンが一体型になっていましたが、今回はインイヤー型でもオンイヤー型のヘッドホンでもなく骨伝導のイヤホンを使用しています。これは「研修などで使用する際に、現実の説明も聴こえたほうが良いため」としており、BtoBでの利用を想定している本機の使い道に合わせた工夫がされています。

また、装着機構のデザインが独特です。「ゴーグルを被るのではなく、よりカジュアルに眼鏡をかけるイメージ」(担当者)という、このヘッドセットの装着方法は、後頭部にくるパーツをカチカチッと折りたたんで巻きつけるようにして固定するという方法。まだ前面が重く、上手く装着できないとヘッドセットがずり下がってしまうため、今後改善を行うとのことでした。

今回展示されていたプロトタイプの特徴を説明するパネル。

展開はBtoBを狙う

今回展示されていたプロトタイプに関しては価格が高額になることから一般向けの製品化は行わず、BtoB向けになります。前述のように、企業のトレーニングやシミュレーションでの活用、建築業等VRの活用が見込まれるビジネス分野への展開、ゲームであればアミューズメント等VR体験施設に向けて提供を進めていくとのことです。

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