Oculus、E3 2017への出展を見送り

ロサンゼルスで毎年開催されるコンピュータゲームの見本市E3に、2017年はOculusが参加しない模様です。

会場の見取り図を確認すると、2014年の初参加から徐々にその出展スペースを拡大してきた同社のブースが今年は見当たりません。マイクロソフトのXboxロゴや、ソニー・インタラクティブエンタテイメント(SIE)のPlayStationロゴと並び知名度のあったOculus社のロゴは、今回は目にすることができません。

徐々に広がるE3離れ

昨今、大手ゲーム企業がE3に出展をせず、撤退しています。2016年は、ActivisionやEAという大手企業がE3に参加せず、それぞれ独自の会場でイベントを実施しました。YouTubeによるライブストリーム放送も行っており、場所に限定されずに発表かつ視聴できる形式もこれからの潮流となるかもしれません。

なお、Oculusのオーナーであるフェイスブック自体は、E3に対してさほど関心を持っていないと推測されます。フェイスブックがE3で注目するのはあくまでVRという側面に限られており、同社製の『Facebook Spaces』のようなアプリケーションも、コンピュータゲームの見本市とはターゲットが大きく異なるものです。

また、E3の出展料はかなり高額となっており、出展側のコンピュータゲーム企業からすると、インターネットを通じて情報が伝えられる現代において、情報発信の場として対価に見合うかが懐疑的になってきている一面もあります。

ゲームの開発者向けのイベントであるGDC 2017で発表があったように、Oculusが今後も多くの新作ゲームを打ち出すのは間違いはないと考えられます。

絶対的ではなくなりつつも依然として魅力あるE3

一方で、VRゲームなども含めた、少人数で開発を行っているインディーズゲームを展示する場としては、E3は非常に重要なプロモーションの機会です。チームの規模も小さく、予算も十分でないゲーム開発者が、素晴らしいゲームのアイデアを披露しています。

また、2016年E3のUbisoftの発表会では、Oculusの創業者であるパルマー・ラッキー氏が主演して『Eagle Flight』をプレイしています。フェイスブックではなく、例えば他のコンピュータゲーム企業が今後Oculus RIftを用いた作品を発表する可能性もあります。

Oculusの不参加がすなわちE3においてVRの消滅を意味するわけではありません。SIEや、VR対応の新型ゲーム機「Project Scorpio」を準備中のMicrosoftは2017年もE3で発表を行う予定です。

(参考)
Why Oculus Is Skipping E3, And Why It Doesn’t Matter(英語)
https://uploadvr.com/why-oculus-is-skipping-e3-and-why-it-doesnt-matter/

Oculus Will Not Have A Booth At E3 2017(英語)
https://uploadvr.com/e3-2017-oculus-will-not-have-a-booth/

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