HPの“背負える”VR対応ワークステーション 込められた期待

2017年10月17日、日本 HPはVR対応のウェアラブルワークステーション「HP Z VR Backpack G1 Workstation」についてのセッションを行いました。VRに対応したワークステーションについて、HPの「将来」という言葉も飛び出し、詳細が語られました。


セッションはワークステーションのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーをつとめるチャビア・ガルシア氏によって行われました。

HPが狙う3つの潮流

まず、ガルシア氏はワークステーションのデザインはHP社のDNAに忠実な3つの柱からアプローチしているとHPのこだわりからプレゼンを始めました。3つの柱の1つ目はユーザーの複雑な要件を満たすパフォーマンス、2つ目は製品のライフスパンを通して最高のパフォーマンスを届けるという信頼、3つ目は気持ちよく仕事ができるような先進的なデザインです。デザインに関しては「すべての1cmごとに意図を考え抜いてデザインしています」とガルシア氏は自信を覗かせます。
 


ガルシア氏は「今後、クリエイターが複雑な問題に対してエンゲージしていくプロセスが変わっていいきます」と述べ、3つの潮流があるとしてAI、VR、コンピューテショナルデザインを紹介しました。

ガルシア氏は、この3つの潮流を取り込むのがHPのワークステーションであるとし、デザインも優れているがシステムが使いやすく、サービスメンテナンスも行いやすい形にできている、と自信を覗かせました。

ゲーム、産業、ビジネス領域のVR開発にワークステーションを

 

ガルシア氏の話は本題のVRに移ります。
「現在のコンテンツの76%がゲームのコンテンツです。ゲームはHP社にとってとても重要な要素ですので、今後も継続的にゲームに取り組んでいきます。同時に商業的な機会も重要だと認識しています」とガルシア氏。
 

ある産業アナリストの分析によると、2019年までに大企業の20%がAR/VR/MRのソリューションを展開するだろうという予測が出ているそうです。HPとしては、チャレンジングな状況で常にテクノロジーを準備しておかなければならない段階に来ているという認識をしています。

「ビジネスにおいてVRはどう活用できるでしょうか。彼らは自分たちのワークフローを変えたいと思っています。あるいは自分たちのオペレーションの方法を変えたいと思っています」と語りました。
 

ガルシア氏はビジネスに求められるVRの活用法を語りました。VRでショールームを作ることでコスト削減が行われたり、VRでトレーニングを提供することで生産性をあげることも可能です。製品の開発サイクルも短縮するということも可能だ、とVRの活用可能性をかなり見込み、意欲を見せていました。特にクリエーションの過程の中でVRのが多く使われていく、とのこと。
 

ガルシア氏は、今回HPが発売した「Z VRワークステーション」が、従来のゲーミングPCや通常のワークステーション以上にクリエイターを経験的にも豊かにすると考えている、と語りました。「VRの可能性を余すとこなく発揮できるように開発されてい」るということで、バックパックのように背負うこともできますが、クリエイターはドッキングステーションにPCを設置し、座ってのオペレーションが可能です。さらにバッテリーは腰のバックルで交換が可能で何時間でも連続して使用可能。もちろん通常のWSとして使用することも可能とのことです。
ガルシア氏のセッション後に、実演がありましたがVRヘッドセットのケーブルが背中につながっているため、装着者はケーブルを気にすることなく比較的自由に動き回っていました。担当者によると、オールインワンのHMDと比較してウェアラブルWSのほうが高度なオペレーションができるということでした。

実際には、トレーニング、製品のデザイン、ビジュアライゼーション、ヘルスケア、建築デザインなどの業界での活用を想定しているとのこと。「このようにお客様のニーズを満たすことができるエンドツーエンドのソリューションを提供して、お客様に選んでいただくことができる。そういったポートフォリオを展開しています」とガルシア氏は言います。
 
HPのワークステーションにはコア分野、グロース分野、新しい将来の分野と、3つの分野があり、それぞれ製品やサービス、ソリューションが用意されており、Z VR Backpackは将来分野の製品になります。ガルシア氏は「VRのソリューションによって将来をとらえていきたいと考えています」と語り、セッションを終えました。

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