【体験レポ】HoloLensの対抗馬になるか?ODGのARグラスは安定したトラッキング

Osterhout Design Group(ODG)社は独自のARヘッドセット「Rシリーズ」を開発、発売しています。米メディアUploadVRの記者がAWEカンファレンスで実機を体験したところ、コンパクトな形状で安定したトラッキングを実現しているとのことです。

ODG社のARヘッドセット、Rシリーズ

ODG社は10年以上前から政府や軍需向けにARシステムを開発しています。それらの研究開発の成果を生かした民生用の製品が、現在発売しているARヘッドセット、Rシリーズです。5月31日から6月2日に行われたAWEカンファレンスにおいて実機が展示されており、UPLOAD VRの記者が体験しました。

ODG社のARヘッドセットは、Rシリーズと呼ばれるR-7、R-8、R-9といったバリエーションがあります。これらのヘッドセットに共通するのは、半透明ディスプレイ、高解像度、ワイヤレスでインサイド・アウト方式の位置トラッキング機能です。今回はその中でもトラッキングの性能について取り上げています。

SLAM方式のインサイド・アウトトラッキングを実現しつつコンパクト、高解像度を実現

今回体験したR-8モデルは、最近のソフトウェアアップデートにより6自由度(位置、姿勢)のトラッキングが可能になりました。体験時のデモは、地球や太陽が空間中に浮いているといったどこかで見たようなコンテンツでしたが、太陽の周りを周回する地球がとても鮮明に映りました。そのまま地球のあるところまで近づき、通り抜けることができました。解像度も十分高解像度で、間近で見たときは色の細部が本当によく分かりました。

ODGに確認したところ、R-8はインサイド・アウト方式の位置トラッキングでよく使われるSLAM方式のトラッキング技術を使用しているとのことでした。ヘッドセットの鼻筋のところにトラッカーがあり、取り外しが可能なサンガードの後ろには2つのステレオカメラが隠れています。

トラッキングは、混雑したAWEの展示フロアで行われたにもかかわらず安定していました。記者はマイクロソフトのHoloLensを体験していないため正確な比較はできませんが、ODGのARヘッドセットは十分比較対象になるのではないか、と感じたとのこと。

ただし、HoloLensは既にジェスチャーを使ったシステムとのコミュニケーションや、壁や床などの表面にアセットをピン留めする機能を備えています。このような仕組みはODGのARグラスにも必要だと考えます。

(参考)
Hands-On: ODG Keeps Getting Stronger With 6 DOF Upgrade For AR Glasses – (英語)
https://uploadvr.com/odg-6-dof-ar-glasses/

 

この記事を書いた人

  • あつぽん

    日本でMRシステムの開発に携わった後アメリカへ渡り、VR/MRシステムを企業へ導入するための検討・開発に従事。現在は日本在住。

    人間の能力そのものを拡張させるテクノロジー「ヒューマンオーグメンテーション」のコンセプトに惹かれ、その界隈の動向に強い関心を持っています。その中で実用化フェーズにあるVR/MRの盛り上がりをより広い範囲へわかりやすく伝えていきたいと思っています。

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