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3Dモデル活用 2017.07.11

VRでお絵描き、現実ではアバターが……?

『ARKit』と『HTC Vive』によるMRデモ

ニューヨークを拠点に活動するVRディベロッパー、Normal VRが開発したプロジェクトのデモ動画がTwitterで公開されています。この動画ではアバターのキャラクターが筆を使って花の絵を描く様子を、iPhoneで新たに実装されるAR機能を使用したアプリによって撮影したものです。

最初は小さなスケールだったアバターが巨大化し、次にカメラが右にパンすると、実はアバターの動きは『HTC Vive』を着けたNormal VRのそれであり、アバターが描く絵もNormal VRの描くそれだった、というものです。

アバターは現実世界にいるアーティストと同じ動作をリアルタイムで行い、アーティストがVRで描くオブジェクトはリアルタイムでAR表示されます。また、アバターやオブジェクトの位置や大きさも自由に変えることができます。

VRコンテンツをヘッドセットなしで鑑賞する

VR空間での動作や製作した作品を、リアルタイムで現実世界に3Dデータとして重ね合せるこのデモは、MR(Mixed Reality=複合現実)が持つ可能性を示唆しています。

バーチャル空間のオブジェクトやキャラクターを現実世界で映し出すことが可能になったことで、視界全体を覆うヘッドセットを着けずにそれらを鑑賞できるようになりました。

このプロトタイプをリリースする予定について今のところ言及はされていませんが、Normal VRはこの他にも、ドラムを叩くようにVR空間でキーボード入力できるデモの開発などの取り組みを行なっています。

(参考)
VRScout / ARKit and HTC Vive Bring Mixed Reality to iPad(英語)
https://vrscout.com/news/arkit-mixed-reality-htc-vive/

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