スウェーデンの企業Starbreezeは、Acerと提携して高画質映像に対応したVRヘッドセット『StarVR』を開発しています。Acerが新たに『StarVR』開発のために500万ドル(約5.6億円)を出資することが明らかになりました。
『StarVR』について
『StarVR』は広視野角、高解像度の映像を表示できるVRヘッドセットです。本デバイスは2015年のE3にて公表されました。視野角が左右210度、上下130度とかなり広く、ディスプレイ解像度は両眼合わせて5160 x 1440と、5K相当の解像度を実現しています。
本デバイスは2014年にKickstarterによる資金調達を行なったものの、目標金額に達することができなかったVRヘッドセット『InfinitEye』の改良版となります。
Acerと提携してデバイスを開発
Starbreezeは2016年5月にAcerと提携、『StarVR』を開発するジョイントベンチャーを設立しています。Acerは同年8月にデバイス開発のために900万ドル(約10億円)を出資していますが、今回投資する5万ドルによって、両社は『StarVR』の研究開発と、デバイスのリファレンスデザインの開発を進める予定です。
AcerのCEOであるJason Chen氏は以下のように述べています。
「VRはAcerの主力事業の一つであり、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ開発の間で大きく進歩している。Acerが『StarVR』の開発に出資することは、我が社のVR市場に対する貢献を示すものだ。Starbreezeとの提携と、現在の技術革新を通して、最高レベルのVR体験を提供することを楽しみにしている」
高解像度、広視野角の映像が表示可能なヘッドセットの例として、現在クラウドファンディング中の『Pimax 8K』が挙げられます。これは8K/5Kレベルの映像を表示できるデバイスで、目標金額の20万ドル(約2,200万円)を大幅に超えて、現在200万ドル(約2億2,000万円)を超える資金を調達しています。
(参考)
Road to VR / Acer Takes Majority Control of StarVR with $5M Capital Injection(英語)
https://www.roadtovr.com/acer-becomes-majority-shareholder-starvr-5m-capital-injection/?platform=hootsuite
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。