メタバースアプリ開発を手掛ける韓国のNAVER Z Corporationは、アバターアプリ「ZEPETO」の機能強化や拡大を発表しました。今後、ZEPETOプラットフォーム内でしか利用できなかった3Dアバターを、他のプラットフォームでも活用できるようになります。
大規模言語モデルとも統合
5月10日に開催されたGoogleの開発者カンファレンス「Google I/O」において、ZEPETOアバターとGoogleの大規模言語モデル「PaLM2」を結合した事例が紹介されました。このパッケージはGitHubからアクセス可能で、ZEPETOアバターSDKの活用を希望する開発者や事業者は、ZEPETOカスタマーセンターに問い合わせた上で協業が可能になります。また、今後ZEPETOでも別途API公開サイトをオープンする予定です。
これによりZEPETOプラットフォームの拡張加速が期待され、ZEPETOが構築したアバターの表現方法とアバターを活用した創作範囲の、オンラインプラットフォーム全般への拡大が見込まれます。
また事業者も、教育やエンターテイメント、カスタマーセンターなど、ユーザーと親密なコミュニケーションを必要とする様々な領域でZEPETOアバターを活用できるようになります。
NAVER Zのビジネス総括リーダーであるカン・ヒソク氏は、「個人の自律性に基づいたZEPETOアバターの多様性は、グローバル市場の他のメタバースプラットフォームでは具現することができなかったZEPETOならではの強み。これからもプラットフォームの境界を越え、相互運用性(interoperability)を確保し、多様な技術との結合によるアバターのユーティリティを拡大していく方針だ」とコメントしています。
(参考)プレスリリース