Home » ARライブのユークス、エイベックスと共同プロジェクトを開始 一時ストップ高


業界動向 2018.08.23

ARライブのユークス、エイベックスと共同プロジェクトを開始 一時ストップ高

ARライブを手掛ける株式会社ユークスは、エイベックス・グループであるエイベックス・エンタテインメント株式会社と、ARライブシステムを用いた共同プロジェクトを開始します。バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、VTuber)などのリアルライブや企業イベントなど、ARライブエンタテインメントシーン全体の活性化を目指します。

この発表を受け、8月22日にユークスの株価はストップ高水準まで上昇。前日比100円(16.5%)高の707円をつけています。

ARエンタテインメントの創出が目的

ユークスは、AR技術を用いて臨場感のあるARライブを展開しています。このライブ実現に不可欠なシステムが、同社のAR Live System「ALiS ZERO(アリスゼロ)」です。今回の共同プロジェクトは、ARアーティスト「AR performers(ARP)」とこの「ALiS ZERO」を利用したARエンタテインメントの創出を目的としています。

「ARP」は、「ラブプラス」シリーズをプロデュースした内田明里プロデューサーが手掛けるARのパフォーマー集団です。インタラクティブに観客とやり取りができることを特徴としています。

このステージを支えるのが、3DCG技術を生かしてグラフィックを動かす「ALiS ZERO」。歌や声を担当するキャスト、ダンスや演技を担当するキャストなどの動きをシンクロさせ、なめらかなリアルタイムCGレンダリングを実現しています。さらにARに特化した照明演出などを制御し、「その舞台に、本当に存在しているかのようなステージ」を作り出します。

ライブシステムをオープンイノベーション化

共同プロジェクトでは、「ALiS ZERO」をオープンイノベーション化。「ARP」のライブ利用にとどまらず、幅広い活用を目指します。例えば実際のアーティストのライブ演出や、バーチャルYouTuberなどのリアルライブ化、企業イベントなど様々なシーンで、ARライブエンタテインメントの活性化を図っていきます。

また「ARP」は、アジアを始めとした海外展開も計画しています。その第一歩として、中国の大手生配信プラットフォーム「bilibili動画」にて8月19日の公演を全編生配信しています。

(参考)株式会社ユークスニュースリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード