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VRChat 2023.05.21

【週刊 気になるVRChat 5/21号】キヌの「サンリオVfes」VRライブアーカイブが公開!あのVR映画の特報も見逃せない

ソーシャルVR「VRChat」では、毎日様々なイベントが開催され、新たなトピックが次々に生まれています。しかし、あまりにも多くの出来事が起きているため、「今なにが起きているの?」となっている人も多いはず。

そこで、この記事では、筆者の独断と偏見で注目しておきたいVRChatのトピックをご紹介します。話題になった「VRChatのいま」を、ざっくりとお伝えいたします!

目次

VRChatに経済圏ができる?「クリエイターエコノミー」の構想発表
約2年ぶりの開店。「chloma Virtual Store in GHOSTCLUB」オープン
おしゃれに着こなそう!ドットエスティのメタバースアイテム第3弾発売
あの衝撃を動画でも。「kinu 5th live “はじまりのおわり”」アーカイブ映像公開
クリエイターチーム集結!VR短編映画「アウトサイダーズ:ライズ・オブ・ヴァリアール」制作発表
まさかの続編。NHK「100カメ」メタバース回第2弾放送決定
”なでなで”特化!ハプティクスデバイス「nadeXnade」発表
つかんで、ねじって、うにうにと。歯ごたえ満点のパズルゲームワールド「Knot Puzzle」で遊ぼう!

VRChatに経済圏ができる?「クリエイターエコノミー」の構想発表

いよいよ、VRChatにも経済圏が生まれそうです。5月19日の「Developer Update」にて、今後実装される予定の「クリエイターエコノミー」が紹介されました。

もともと2021年に発表されていた「クリエイターを金銭的に支援するシステム」ですが、以後言及はされないまま1年以上の月日が経っていました。今回明かされたのは、まずはグループ機能にクリエイターサポート機能を作るという方針でした。

グループから支援を行えば、あるワールドの限定エリアに入ったり、グループ主催の「VIPイベント」が開催できたりと、様々な使い道がありそうです。なにより「VRChatで直接お支払い」ができなかったという、VRChat最大の難点がいよいよ解決されるかもしれません。同時に、イベント開催のあり方も変わりそうなので、様々な意味でVRChatが一変しそうです。

「クリエイターエコノミー」関連の機能は、まずはクローズドベータからスタートし、今年中のリリースを目標に開発・検証が進められる予定です。

約2年ぶりの開店。「chloma Virtual Store in GHOSTCLUB」オープン

ファッションブランド「chloma」と、VRクラブ「GHOSTCLUB」のタッグによるバーチャルファッションストア「chloma Virtual Store in GHOSTCLUB」のオープンが告知されました。まずは5月21日(日)と5月28日(日)の、それぞれ20時〜24時に開催。以後は不定期に開催されるとのことです。

2021年にVRChatで開催されたこのストアは、あの「GHOSTCLUB」の中にオープンするという異例のタイアップと、近未来的なバーチャルウェアをその場で試着できる体験から、当時大きな話題を呼びました。あと、いまをときめく野生の蚕・キヌさんがBGMを担当していました。

実に2年ぶりの開店。バーチャルファッションの世界がより大きくなった今だからこそ、このストアには注目せざるを得ないでしょう……!

おしゃれに着こなそう!ドットエスティのメタバースアイテム第3弾発売

バーチャルファッションといえば、いま大きく展開しているのがアダストリアです。オリジナルアバターを2つ送り出してきたアダストリアが、今週送り出したのは「REGEBLUE」のアイテム。ラフなシャツとカーゴパンツ、サンダルがセットとなったアバター向け衣装です。

15体のアバターに対応している使い勝手のよいアイテムで、街中でもおしゃれに映えそうです。現実のファッションのように、シャツの開け閉めや、カーゴパンツの裾絞りといった調整ができるのが特徴で、人によって大きく着こなしに違いが出てきそうなのもおもしろいところです。

ちなみに、5月26日(金)20:00からは、メタバース展示会「meet the .st」も開催予定とのことです。これまでのドットエスティの販売メタバースアイテムや、先日開催のコンテスト入賞作品が展示され、衣装はその場で試着もできるとのこと。興味があるかたはそちらもぜひチェックしてみてください!

販売URLはこちら。
https://dot-st.booth.pm/items/4480064

あの衝撃を動画でも。「kinu 5th live “はじまりのおわり”」アーカイブ映像公開

「クリエイターの天下一武道会」とも呼ばれた「SANRIO Virtual Festival 2023」のB4パフォーマンスの、おそらく”きっかけ”を生み出したであろう野生の蚕こと、バーチャルアーティストのキヌさん。「SANRIO Virtual Festival 2023」でも、その研がれた刃は健在でした。なんならより強いメッセージ性を宿して――

そんな、キヌさんの「SANRIO Virtual Festival 2023」でのパフォーマンス「はじまりのおわり」のアーカイブ映像が公開されました。全編15分。その長さを忘れさせるほどの密度。あの日目撃した人も、逃した人も必見です。

クリエイターチーム集結!VR短編映画「アウトサイダーズ:ライズ・オブ・ヴァリアール」制作発表

2周年を迎えたロールプレイ・映像制作団体「ホテル・カデシュ」から特報が届きました。カデシュ・プロジェクト、中田プロダクション、JaMstudio、TEAM HAKAI、そして悪役結社ヴァリアール。VRChatのクリエイター集団が一挙集結する、VR短編映画「アウトサイダーズ:ライズ・オブ・ヴァリアール」の制作が発表されました!

「プロジェクト:エメス」「掌」「NINE」「IRREGULAR’S」「DESPERADO」の登場キャラクターたちと、ヴァリアールの面々との全面対決を予感させるティザー映像が公開されており、その集結チームの豪華さはさながらアベンジャーズ。夢のコラボレーションが実現する本作は、2024年公開予定です。

そして、「VRCムービーアワード」で圧倒的な評価を得たサイバーパンク短編映画「NINE」の続編「NINE2(仮題)」の制作も発表されました。こちらもコンセプトムービーが公開。4分ほどの映像ですが、シビれること間違いなし。むせかえるほどのサイバーパンクの香りが漂ってきます。

まさかの続編。NHK「100カメ」メタバース回第2弾放送決定

いろいろと反響の大きかった、NHKの100カメメタバース回が、まさかの第2回放送決定です。どうやらリクエストが多かったらしく、追加取材という形で番組が制作された模様です。

今回も取り上げる対象は幅広く、映像からは後期高齢者で構成されるVTuberプロジェクト「婆ちゃるアイドルグループ」や、恋愛メタバース「Memoria」、「メタバースクリニック」などが確認できます。高齢者、恋愛、医療という切り口でしょうか。今回はある種テーマ性をもたせる回になるかもしれません。

予告映像では、オードリー若林さんが実際にメタバース(VRChat?)を体験した話をする様子や、アバター化したオードリーが仮想空間を歩く姿も確認できます。なぜかオードリー春日さんの顔がデカい。いろいろと予測がつかない「100カメ」メタバース回は、5月23日(火)23:00から放送予定です。

”なでなで”特化!ハプティクスデバイス「nadeXnade」発表

ついに、「頭をなでられる感覚」をフィードバックするための特化デバイスが出てきました。ジンテクス工房は5月16日、VRChatでのアバター同士の接触を反映できるハプティクスデバイス「nadeXnade」を発表しました。

正面から見るとケモミミカチューシャのようなルックスの頭部装着デバイスには、二基のアクチュエータが搭載。アバター専用コンポーネントを配置することで、Contacts機能からOSCで送信されたパラメーターが、振動をフィードバックする仕組みなのだそうです。

「PICO 4」や「Meta Quets 2」に最適化された構造のようで、そのほかのデバイスに対応するかどうかは未知数です。とはいえ、「なでられた感触の再現」に惹かれてか、すでに予約販売分は売り切れとなっています。気になる本体価格は22,000円です。

つかんで、ねじって、うにうにと。歯ごたえ満点のパズルゲームワールド「Knot Puzzle」で遊ぼう!

非常におもしろいパズルゲームが登場しました。ワールドの名前は「Knot Puzzle」phi16さんが制作したゲームワールドです。

ダンジョンを思わせる遺跡じみた空間にあるのは、輪っか状のひものようなもの。

このひもは、手で自由につかむことができます。ひもをつかんで形を変えていき、指定された形状に変化させることで先に進むことができます。

単につかむだけでなく、全体の形状をたもったまま移動したり、たゆんだ箇所を短くする、逆に特定箇所をたゆませることも可能です。頭上あたりにある透明のオブジェクトをつかみ、トリガーを引くことで表示できるメニューからこれらの操作は実施できます。操作感の手ざわりの良さは、スタンドアロンなVRゲームのようです。

「ひもを動かすパズルゲーム」と聞くとかんたんそうに思えますが、最初の問題を解いたあとに待ち受けるのは、奇妙にねじれたひも。形状の把握すら頭を使うものを、指定された形に変えていく必要があります。

ワールドの説明文からは、その着想に位相幾何学の一種「結び目理論(Knot Theory)」があることが読み取れます。予備知識は不要なのですが、ふだんほぼ確実にやらない頭の使い方を要求されることもあり、かな〜りむずかしいです。

しかし、うにうにと動くひもが、指定された形にハマっていく光景と、それを見ながら手を動かし、頭を動かしていく体験は、とても楽しいものです。一人で挑むもよし、みんなであーだこーだ言いながらさわるもまぁよし(同期ズレにご注意)。じっくり腰を据えて挑める良作パズルワールドです。

ちなみに、壁の「ヒント」は本当にヒントです。手が詰まったらじっくり眺めてみましょう。

ワールドへのアクセスはこちら(PC接続型VRヘッドセット、および高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/world/wrld_00bbf5b2-711e-4cf2-b5bc-c763bcb38ab6

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