11月9日(木)ソーシャルVR「VRChat」のPICO版の配信が、PICOストアにて開始されました。PICO専用スマホアプリや、「PICO 4」本体から同ストアにアクセスすることで、無料でダウンロードできます。
「VRChat」は、バーチャル空間にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションができるアプリです。ユーザーが手がけた様々な「ワールド」と呼ばれる空間を訪れたり、他プレイヤーとのコミュニケーションを楽しんだりできます。2017年にSteam版がリリースされ、2019年にはMeta Quest版がローンチされました。
PICO版「VRChat」は、11月4日に対応が予告。それからほどなくしてリリースされた形になりました。
PICO版「VRChat」は、PICOアカウントでログインできるのが特長。プレイ自体にVRChat専用アカウントは必要ありません。各仕様はQuest版に準じており、PICO(Quest)専用のワールドやアバターだけが使用できます。なお、ストアでは対応ヘッドセットは「PICO 4」「PICO 4 Pro」と記載されています。
(PICO 4版「VRChat」で撮影したスクリーンショット)
編集部が軽く遊んでみた感触としては、「おおむねQuest版といっしょ」とのこと。ただし、リリース時点ではログイン時のローディングメッセージ画像が一部透過されず表示されるなど、バグらしき挙動も確認されているとのことです。
PICO版で遊ぶ際の便利なところとして、「PICO 4」のコントローラーにはスクリーンショット用のボタンが搭載されており、より簡単にプレイ中の写真を撮影することができます。「VRChat」側のカメラと比べると“丁寧”に撮るのは難しいですが、自撮りなどには向いています。
(PICO 4版「VRChat」で撮影したスクリーンショット)
PICOストアでは、「VRChat」の有料サブスクリプションサービス「VRChat Plus」の提供も開始されています。加入すると、アバターの登録数が300個に増加するほか、ネームプレート上でのアイコン表示などの“特典”が使用可能になります。
なおPICO社は、PICO専用の「PICOモーショントラッカー(仮称)」のクローズドβテストの実施も発表しました。同デバイスは身体の各所に装着することで、全身トラッキングを可能にする製品。下半身の動作などを反映することで、より自然なアバターの動きを実現します。
クローズドβテストは、PICO 4版「VRChat」と連携して行われる予定。テストを通じて体験者の“貴重な意見”を収集する予定とのこと。11月9日時点では、テストの開催時期などは告知されていませんが「さまざまな方を招待して行う」ことが予告されています。
(参考)プレスリリース