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【VR映画ガイド第67回】南北戦争で敵対することになった兄弟2人の物語

劇場映画作品並みのVR映画を目指した挑戦的な作品

「My Brother’s Keeper」は2017年の作品ですが、劇場映画作品並みのVR映画を制作しようとした挑戦的な作品ということもあり、2021年に体験しても古さを感じさせず、クオリティが高い作品です。

YouTubeやWeb配信用の番組を製作しているPBS Digital Studiosのドラマシリーズ「Mercy Street」にインスパイアされたVR映画です。監督は映画、CM、ミュージックビデオなどで受賞歴もあるアメリカ・ロサンゼルスで活躍するConnor Hair監督とAlex Meader監督です。

元々一緒の映画学校に通っていた2人は常に実験的な作品に挑戦しており、新たなストーリーテリングの可能性を追求していました。そんな時に出会ったのがOculus RiftのDevelopers Kit。初めてVRコンテンツを体験して、あまりの衝撃的な体験が忘れられず、どうしてもVRで映画が作りたいと思うようになります。

2人はVRを徹底的に研究し、ついにVR映画を制作します。その作品は夫の死をきっかけにVRに取り憑かれていく女性を描いた近未来のVR映画「Real」。公開されると、多くの映画祭で評価を受けました。

この経験を通して、VR映画が従来の映画とは違ったレベルで人々に影響を与えられると確信したそうです。そして次に挑戦した作品がこの「My Brother’s Keeper」です。前作と比べて19世紀の南北戦争の時代をVRで描くというさらに難易度の高い作品になっています。
史実に忠実にするために小道具やセットも妥協せず、150人以上のキャストを使った大規模な撮影になっています。物語は南北戦争で敵味方に分かれて戦うことになってしまった2人の兄弟が、アメリカの戦争史上最も悲惨だったと言われるアンティータムの戦いで再会するという悲劇です。

この物語はフィクションですが、実際に戦争で戦うことになった兄弟の歴史的な証言に基づいています。

オススメのポイント

1. 一大スケールのVR映画

冒頭の麦畑のシーンで一気に映画の世界に引き込まれます。広大な麦畑の真ん中で静かな夜明けを迎え、麦畑が静かに揺れたと思うと大人数の銃を持った兵隊が次々と現れます。大規模な劇場映画を思わせるような印象的なシーンです。

このシーンは360度3Dで撮影されているため、監督やカメラマンなどのスタッフはその場にいることはできません。入念なリハーサルを何度も行ってから撮影したそうです。このファーストシーンを体験しただけでも完成度の高さがうかがえます。

戦闘シーンでは、それまでの静けさから一気に騒がしい戦場に変わります。失敗が許されない大規模な戦闘シーンには緊張感があり、インパクトの強い映像となっています。

2. VR映画としてのストーリー

監督によれば、多くのVR映画は視覚的なインパクトはあるが、ストーリーの薄さが気になるものだったため、今作ではストーリーの深みに注力がなされています。

ただ私見ですが、このストーリーがVRにとって適していたかはわかりません。このストーリーであればVRではなく、スクリーン映画の方が伝えたいことがより伝わったのではないかと思う部分もありました。

私自身、どのようなストーリーがVR映画に適しているかと明確に言えるわけではないですが、VR映画を制作する際に必ずぶつかる壁があります。それは“なぜこのストーリーはVRを使って伝えなければならないのか”ということです。

非常に難しいテーマではありますが、VR映画を制作していく上でとても重要と思っています。

3. 映画的な演出の挑戦

この作品はスクリーン映画に近いクオリティに近づけるために様々な挑戦を行っています。その中でも監督たちが一番こだわったのが、1秒間に120コマで撮影されたスローモーションの戦闘シーンです。

当時VR映画で、360度3Dで、120コマというのは初めての撮影でした。最初、VRでこれを体験した時は、自分の視界がゆっくりと滑らかに動くので本当に不思議な気持ちになりました。

このスローモーションの実現のために、今ではVR事業を撤退してしまったJaunt社のJaunt Oneを使用して撮影。これにより、VR映画にとって歴史的なシーンになったと思います。また麦畑や戦闘シーンのロングショットやドリーを使ったアップなどスクリーン映画を思わせる演出を数々挑戦しています。

ただそれだけにVRの特徴が少し消されているような印象もありました。後半のシーンに関しては前半球に焦点を合わせて、後半球はぼかし効果を使っています。クライマックスではシーンに集中させたかったのかもしれないのですが、この効果がどうしても制作側の都合でそうしてしまったとしか思えず、VRとしての没入感が損なわれていました。

VR映画は多くのトライアンドエラーを繰り返して、VRならではの演出を開発している時です。本当に大変な時期ではありますが、Connor Hair監督とAlex Mead監督はこんなことを言っています。

「VRの最もエキサイティングな要素を1つ挙げるとすれば、それはクリエイティブなメディアとしての未開拓された部分でしょう。歴史的に見ても、社会の中で独自の芸術メディアが登場することはあまりなく、過去にはそのたびに世界に大きな影響を与えてきました。VRは創造的な表現の可能性を秘めており、しかも新しいメディアなのでルールがありません。クリエイターとしては、実験的な試みを行い、真にユニークな体験を生み出す機会があるということで、とてもエキサイティングなことです」

この開拓精神がきっとVR映画の夜明けを見せてくれるのだと思います。

作品データ

タイトル

My Brother’s Keeper

ジャンル

ドラマ

監督

Connor Hair, Alex Meader

制作年

2017年

制作国

アメリカ

本編尺

約11分

視聴が可能な場所

Viveport:
https://www.viveport.com/eed875bf-c261-43e0-abf1-9dff1ab8b565
YouTube:
https://youtu.be/mo1hMXrkl-8

YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=mo1hMXrkl-8

この連載では取り上げてほしいVR映画作品を募集しております。
自薦他薦は問いません。オススメ作品がありましたら下記問い合わせ先まで送ってください。よろしくお願いします。
VR映画ガイドお問い合わせ:[email protected]


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