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テック 2016.12.19

インディアナ大学、脳震盪研究にVRとアイトラッキングを活用

SyncThink社は、VRを利用して眼球運動障害を記録、表示、分析する頭部装着型のアイトラッキング装置「EYE-SYNC」を開発しました。この装置はインディアナ大学における、脳震盪の研究において使用されるとのことです。

インディアナ大学の研究チームは、川田圭介助教授の指導の下、脳震盪研究に取り組んでおり、サッカー選手の眼球運動と反復的な衝撃との関連性に注目しています。 川田氏の研究は、脳震盪の影響を受けにくい領域を明らかにすることを目指しており、EYE-SYNCは、これらの研究にて眼球運動の調査に役立つとのこと。 SyncThinkチームは、研究を通して技術的および分析的プロセスを支援します。

川田圭介氏はこう語ります。 「様々なパラメータと組み合わせて脳震盪の影響を追跡することによって、脳震盪の発生を予測することができます。最高レベルのパフォーマンスを維持しながら、兵士やアスリートの安全を確保するために、脳震盪に特有の客観的な指標を確立することが私の役目です」

またSyncDhinkのCTO、ダニエル・ビーラー氏は次のように述べています。「反復的な脳への衝撃を繰り返した後に起こる神経障害の検出は、医学やスポーツの分野で非常に重要な研究です。こういった研究や情報をすぐに利用できるようにすることで、アスリートをより安全に保ち、試合への復帰決定に役立ちます。」

この研究は2017年2月に開始され、EYE-SYNCは競技ダイビングや、サッカーのヘディングでの研究に使用されます。 今後は、高校のサッカーとアイスホッケーにも取り入れることで、さらに研究を拡大する予定です。

(参考)

EYE-SYNC Being Used by Indiana University to Study Subconcussive Head Impacts http://www.vrfocus.com/2016/12/eye-sync-being-used-by-indiana-university-to-study-subconcussive-head-impacts/

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