Home » アップルが“指輪型デバイス”で特許、サムスンが新ARヘッドセット特許出願 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース


業界動向 2019.10.28

アップルが“指輪型デバイス”で特許、サムスンが新ARヘッドセット特許出願 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.アップルが“指輪型デバイス”で特許、VR/MR操作や触覚フィードバックも(10.18)
2.VRからARへ転換? サムスン、新ARヘッドセットを特許出願(10.23)
3.アップルが新特許を大量取得、AR機能などに活用か(10.18)
4.NVIDIA、「CloudXR」を発表。クラウドと5G経由でAR/VRコンテンツ配信(10.23)
5.メガネ型MRグラスのNreal、中国の国営通信事業者と提携 展開加速へ(10.23)
6.いまだCEOと接触できず Magic LeapとNreal、訴訟の行く末は(10.21)

アップルが“指輪型デバイス”で特許、VR/MR操作や触覚フィードバックも(10.18)

アップルが米国特許商標庁に提出した、「指先に装着するデバイス」の特許が公開されました。これは指輪型のデバイスで、超音波センサーを用いて腕の動きや運動をとらえ、指と物の距離なども計測します。またVR/MRデバイスの操作や、触覚フィードバックを備えており、アップルが新たなデバイスの実現を目指していると予測されます。

【Topics】
・2018年9月特許出願
・マウスやスマホのタッチパネルと同じ役割を果たす、新たなデバイスを開発
・「バーチャルな物体に触れる際、実際の物に触れたように感じる」触覚デバイスを搭載

VRからARへ転換? サムスン、新ARヘッドセットを特許出願(10.23)

米メディアThe Vergeは、韓国サムスン電子が新たなARヘッドセットを特許出願中であると報じました。スマホVRが下火となる中、Gear VRを開発していたサムスンがVRからARヘッドセット開発へと舵を切ったことが予想されます。特許内容からサムスンでも複数のAR/VR製品を開発中であると伺えますが、現在製品化については不明です。

【Topics】
・新ヘッドセットは各レンズに1つ、計2つのスクリーンが搭載
・フレームの右側にケーブルも。有線か充電用か?用途は不明

サムスン「Gear VR」、AR関連の報道はこちらの記事をご参照ください。

アップルが新特許を大量取得、AR機能などに活用か(10.18)

アップルが米国特許商標庁に出願していたAR機能を強化する計測など、59の特許を取得しました。海外メディアPatently Appleは、「同特許がユーザーからの入力やバッテリー消費などを軽減し、より効率的なマンマシンインタフェースを生み出す」としています。

【Topics】
・正式名称は「ARを活用した計測のためのデバイスとメソッド」
・「ARで室内に家具をどのように設置するか検討するアプリ」での使用も
・Patently Appleは「これまでの計測メソッドは十分にAR活用行われず」と言及

アップルのARデバイス、関連特許の情報はこちらをご覧ください。

NVIDIA、「CloudXR」を発表。クラウドと5G経由でAR/VRコンテンツ配信(10.23)

ロサンゼルス開催MWC2019で、アメリカ半導体大手NVIDIAは、クラウド上でAR/VRコンテンツを作成し、5G配信が可能なプラットフォームサービス「CloudXR」のデモを公開しました。SteamVRおよびOpenVRですぐ利用でき、企業向けにソフトウェア開発キット(SDK)も提供すると語っています。

【Topics】
・NVIDIAは同種サービス「GeForce Now」を、従来のゲーム用途で提供済
・CloudXRシステム自体データ遅延を抑える設計。データ配信方法は検証の余地あり
・5Gも物理的な距離がデータ遅延に影響。エッジコンピューティング技術の活用も

NVIDIAの5G関連はこちらをご覧ください。

メガネ型MRグラスのNreal、中国の国営通信事業者と提携 展開加速へ(10.23)

中国Nreal社は、中国の国営通信事業者チャイナ・ユニコムとの提携を発表しました。Nreal社が開発するMRグラス「nreal Light」を、チャイナ・ユニコム傘下の約400店舗で販売。チャイナ・ユニコムの販路を活用することで、中国市場でのシェア確立を目指します。

【Topics】
・5Gイノベーションセンターを設立、ARアプリ開発を促進、5G需要を喚起
・Nreal社CEOのChi Xu氏は「製品販売を加速する新たなステップに踏み出す」と発言
・日本ではKDDIと提携。直営店での体験コーナー設置などを決定済

Nreal社のパートナーシップ、MRグラスに関する記事はこちらにあります。

いまだCEOと接触できず Magic LeapとNreal、訴訟の行く末は(10.21)

2019年6月Magic Leap社が、デバイス開発の機密情報を盗用したとして、Nreal社を告訴した問題に、新たな事実が浮上しました。9月Magic Leap社が提出した書類によるとXu氏と接触できず、申立に関する法的文書をNreal側が受領したかどうか未確認であるものの、訴訟に関しNreal弁護人と電話で会話できたとのこと。法廷での争いは、当初予定の2019年10月より遅れ、2020年1月となる見込みです。

【Topics】
・Magic LeapはMagic Leap One、Nrealはnreal Light、ともにMRヘッドセットを開発
・Nreal広報は「告訴内容は誤りで、反競争的行為」とMagic Leapの主張を否定
・アップル・サムスンスマホ特許訴訟でアップル証人喚問で忠告した裁判官が訴訟を担当


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード