ガーミンジャパンは高性能360度アクションカメラ「VIRB 360」の国内発売を行うことを発表しました。「VIRB 360」はスタビライザー内蔵による手ブレ補正、最大5.7Kの映像に15MPの静止画の撮影、4方向マイク搭載による360度空間音声など、非常に高スペックな仕様となっています。価格は税込99,800円。発売日は9月28日(木)、予約開始は発売1週間前の9月21日(木)です。発売店舗はガーミンの直販サイトと同社製品を取り扱う大型量販店にて順次取り扱い予定とのことです。
アクションカメラに必要な手ブレ補正と防水機能は完備!
「VIRB 360」はアクションカメラということもあり、防水仕様(10m)であること、強力なスタビライゼーションを搭載していることが特徴と言えます。「VIRB 360」公式サイトにはスタビライザーによる手ブレ補正が効いたのものとそうでないものを比較した下記の動画を紹介しています。
また、手ブレ補正モードには下記の3つの種類があるとのこと。
・スタビライズ:急な動きや振動を滑らかにし水平を保つ
・ロック:カメラの方向を360度で補正し補正方向を所定の方向へ固定
・フォロー:カメラ方向を360度で補正し補正方向をGPSの軌跡に合わせる
連続動画撮影時間は約60分で、最大128GBのmicroSDメモリーカードに対応。また、最大5.7Kの360度動画が可能ですが、5.7K360度動画の場合はリアルタイムスティッチングは出来なく、360度動画にするためには専用のPCソフト(推奨するGPUスペックはIntel HD 530 / nVidia GeForce GTX
960 / AMD Radeon R9 380以上)などでの編集が必要となります。なお、動画フォーマットは「MP4(AVC / H.264エンコーディング)」です。
マウントが同梱される。
360度空間音声付きの映像を視聴するには、専用のアプリを使う必要があるとのこと。Mogura VR編集部が問い合わせたところ、たとえばYouTubeに360度動画をアップしても、モノラルの音声の動画がアップされるようです(2017年9月20日追記:メーカーが再検証を行なったところ、YouTubeにアップした場合は360度空間音声の映像になるとのこと)。そしてライブストリーミング配信にも対応。プラットフォームはYouTubeとFacebookの2つが紹介されています。
ガーミン製らしい特徴を備えた360度アクションカメラに
GPSデータの扱いを得意とするガーミン製らしく、気圧高度計や加速度計、コンパスなどもカメラに内蔵されているのも特徴です。下記のデータを取得することができ、専用の編集ソフトで撮影した映像にデータをオーバーレイ表示させることができます。
・スピード
・距離
・標高
・比高
・重力
・ジャンプメトリクス:ハング時間、ジャンプ高さ、ジャンプ距離、空中での回転、ジャンプ数
・勾配
・ペース
・ピッチ
・ロール
・コース
・方位
・GPS座標
・トラックシェイプと位置
・ラップ時間 (Automatic/CC, Manual)
・ラップ数(自動/CC、マニュアル)
また、カメラに別売りのセンサーを接続することで、心拍数やパワーといった生体データや外部環境データも「VIRB 360」に記録することができます。さらにタイムラプス撮影やインターバル撮影、マニュアル撮影といった標準的な機能から、日本語の音声入力によるリモート撮影、インカメラorリアカメラ単体による撮影、120fpsのスロモーション撮影(インカメラorリアカメラ単体による撮影時)など、360度カメラでは特殊な撮影も可能。
無線接続はWi-Fi接続とBluetooths接続に対応。Wi-Fi接続の場合は、1台のスマートフォン(アプリ)から複数台の「VIRB 360」をリモートコントロールもできます。カメラ切り替えを使った360度動画を制作する際などには役立ちそうな機能に思われます。
一般販売向けの高性能360度カメラは「THETA V」と「Insta360 ONE」などが相次いで発売されています。「VIRB 360」は上述した2つの360度カメラよりも、(価格も上ですが)高いスペックを有しています。しかし、360度カメラはスティッチングの処理など、スペックでは判断できない性能も重要です。特に「VIRB 360」はアクションカメラと謳っていることから、スマートフォンとの接続/連携も使い勝手の面で非常に大切になります。スペックに加えて、実際の使用感などの優秀さも期待したいところです。
(参考)
VIRB 360 公式サイト
http://www.garmin.co.jp/products/cameras/virb-360/