指に装着してタイピングを行う”ウェアラブルキーボード”と銘打ったユニークなデバイスが、VR対応を発表しました。このデバイスは、2017年に発売されたTap Systems社の「Tap Strap(タップ・ストラップ)」です。Windows Mixed Realityヘッドセット(MRヘッドセット)、Oculus Rift、HTC ViveなどのPC向けVRヘッドセットに対応し、VRの中でも正確なタイピングを実現します。
どこでもキーボードやマウスを操作
「Tap Strap」は片手に装着するデバイスです。ストラップで繋がるリング状のデバイスを、5本指にはめて使用します。親指部分には大きめのワイヤレストランスミッターが設置され、他の4本指にケーブルで接続されています。
指の動きはキー操作や、マウスを動かしクリックする動作に変換されます。
VR内で動きながらタイピングも可能
このデバイスは、VR空間で非常に有用かもしれません。特にユーザーがキーボードの前にじっと座っているのでなく、VR内で動き回っていることを想定すると、その可能性は大きなものです。
VRヘッドセットをかぶっている時には、一般的なキーボードを操作することもVR内のキーボードを操作することも困難です。一般的なキーボードはVR体験中は直接見ることができず、一方VR内に表示するキーボードは感触が打鍵感がありません。
これに対して「Tap Strap」であれば、手元でキー操作が可能です。片手でのタイピングにはなりますが、ダイレクトに指で打ち込めるため、直感的で快適な操作となる、と期待されます。Tap Systemsは、1度の充電で8時間のタイピングが可能だとしています。
「Tap Strap」の価格は179ドル(約2万円)。公式ウェブサイトにて販売を行っています。必要なPCスペックはWindows 8.1以上で、Bluetooth 4.0以降に対応しています。
VR内での文字入力については、ロジテック社も独自のシステムを発表しています。
(参考)Venture Beat