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テック 2022.08.19

マクセルが​​トラック・バス・建設機械向けのHUDを開発。垂直なフロントガラスにもAR表示

8月18日、マクセル株式会社はトラック、バス、建設機械などに搭載可能なヘッドアップディスプレイ(HUD)である「T-HUD」の開発を発表しました。従来のHUDより小型化し、垂直に近いフロントガラスへの投影も可能。車幅の広い車種や建設機械にも対応可能なHUDの量産が見込まれます。

HUDは、人間の視野に情報を投影するための表示装置全般を指します。今回の「自動車搭載のHUD」は、フロントガラスに速度メーターやナビゲーション等の情報を表示し、運転を支援します。

ほぼ垂直のフロントガラスにも表示可能、安全性も向上

今回マクセルが発表したHUDは​トラックやバス、建設機械向けに開発されました。同社は2021年4月より乗用車向けのAR-HUDを量産しており、その培った技術と実績を用いて開発を行ったとのこと。

「T-HUD」は、自由曲面光学技術を応用した商用車専用レイアウトに改良することで、地面に対して垂直に近いフロントガラスへの投影も実現。投影する表示位置も長時間運転する商用車向けに調整しています。

またマクセルによれば、トラック等の商用車は従来の乗用車に比べ、車幅が広いため周辺を確認する際の視点移動が多く、ミラーで確認できない死角も多いとのこと。今回開発した「T-HUD」では視点移動を少なく設計し、運転支援システムと連携し死角情報をフロントガラスに表示します。これにより、従来のHUDに比べ、さらなる安全性の向上が期待されます。

(参考)プレスリリースマクセル株式会社


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