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活用事例 2018.01.29

映画祭でのVR作品の落札額が過去最高額を記録か 1億円を突破

2018年1月18日から28日までアメリカ・ユタ州で開催されている「サンダンス映画祭2018」。映画祭では上映される作品の落札が行われます。今回この映画祭で上映された、宇宙がテーマのシリーズVR作品『Spheres』が、VRのファイナンスや流通を行うベンチャーCitylightsに落札されることが明らかになりました。VR作品の落札額としては過去最高額になります。

両社ともに詳細な金額は公表していませんが、米メディアVRScoutによると落札額は140万ドル(約1億5,000万円)ではないかと報じられています。この金額は映画祭で上映されたVR作品の中で過去最高額となり、本映画祭での今後のVR市場の拡大が注目されています。

『Spheres』はEliza McNitt監督が手がける3部作からなるシリーズ作品です。今回のサンダンス映画祭では作品の第一部となる『SPHERES: Songs of Spacetime』が上映されました。2018年中に全シリーズがOculus Rift向けの配信を予定しています。

『SPHERES: Songs of Spacetime』でユーザーは、ブラック・ホールの中心へ入りこみ、宇宙の中に隠されている音楽を見つけていきます。目で見る宇宙だけでなく、聞いて感じる宇宙が体験できるVR作品です。

Citylightsの共同創立者Joel Newton氏は「(監督の)ElizaとSpheres製作チームと一緒に仕事ができることが本当に楽しみです。」と述べています。同氏はまた「Spheresの自然をつくるという大きな野望は、私たちの考えるミッションと完璧に合っています。私たちのミッションは、VRでしか表現できない体験を世界に発信していくことです。」と語っています。

本作品のオリジナルミュージックは、Netflixで放送されたテレビドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス」の音楽を手がけるエレクトロニックバンド「S U R V I V E」と、サウンドデザインを担当するCraig Henighan氏が製作しています。

(参考)
CityLights Buys Darren Aronofsky’s VR Series ‘Spheres’ for $1.4M / VRScout(英語)
https://vrscout.com/news/citylights-buys-darren-aronofskys-vr-series-spheres/

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