Home » スペースデータ、国交省の3D都市モデルを活用したデジタルツイン生成の実証実験を開始


活用事例 2023.07.11

スペースデータ、国交省の3D都市モデルを活用したデジタルツイン生成の実証実験を開始

7月10日、株式会社スペースデータは、「Project PLATEAU」のデータを活用し、デジタルツイン自動生成AIの実証実験を行うことを発表しました。国土交通省による日本全国の3D都市モデルを使用し、より高精度なデジタルツインの自動生成を目指します。


(出所:株式会社スペースデータ。以下、画像の引用元は同じ)

より高精度な3D都市モデルを開発・検証

今回の実証実験は、「Project PLATEAU」の3D都市モデルにスペースデータが保有するデジタルツイン技術を組み合わせ、より高精度なデジタルツインを実現することを目的としています。

高精度なデジタルツインは、正確な3DCGビジュアルが必要なゲーム等で活用できるため、本実証実験は「Project PLATEAU」の様々なユースケース増加を後押しする可能性があります。

デジタルツイン生成AIを開発するスペースデータ

株式会社スペースデータは2017年設立。「衛星データ」「AI技術」「3DCG技術」の3つの技術を軸に研究開発を行う、宇宙関連のスタートアップです。同社のAIアルゴリズムでは、人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化。その上で、AIに地上の3Dモデルを自動生成させます。3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなど材質も自動的に再現し、これらを1つのシステムとして統合することで、デジタルツインの自動生成を実現しています。

「PLATEAU」ではすでに国内100以上の都市を3Dモデル化

「Project PLATEAU」は2020年12月に国土交通省が始動したプロジェクト。日本全国の3D都市モデル整備・オープンデータ化を進め、地方自治体や民間など、まちづくりや防災・防犯、観光等のあらゆる分野での活用を目指しています。

2023年7月現在、全国127都市の3D都市モデルのオープンデータ化を完了し、ウェブ上で公開しています。なお、UnityとUnreal Engine向けSDKも公開されており、ゲーム開発エンジンにも利用できます。

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード