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企業動向 2023.08.25

ソニー、VR/ARデバイス向け4KマイクロOLEDを商品化

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は、4K解像度のマイクロOLEDディスプレイ「ECX344A」を商品化しました。VR/ARヘッドセットにおける利用を想定しており、サンプルの出荷は2023年11月、価格は税抜15万円です。


(4KマイクロOLED「ECX344A」のサンプルイメージ。出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ)

Appleの「Vision Pro」にも採用されている「マイクロOLED」

「マイクロOLED」とは、小型の有機EL(OLED)ディスプレイです。小型軽量、かつ高解像度を実現できることから、主にミラーレス一眼カメラのビューファインダー、Appleの「Vision Pro」、グラス型デバイス「XREAL Air」で採用されています。

今回ソニー・セミコンダクタソリューションズが商品化する「ECX344A」のサイズは1.3型。解像度は縦3,840ピクセル、横3,552ピクセルで、フレームレートは90Hzです。「ECX344A」は、映像データの処理にあたって、搭載製品側の負荷を抑える3つの表示モードが選択できます。入力・表示ともに4K解像度を維持する「Normal mode」、入力データは2~2.5K解像度に抑え、4K解像度へアップスケールして表示する「Upscale mode」、人の視野中心(中心窩)のみ高解像度で表示し、転送データ量を減らす「Foveated scan mode」です。


(新製品による画素ピッチの向上イメージ。出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ)

片目あたり4K解像度を実現しているマイクロOLEDディスプレイは、Appleの「Vision Pro」等が採用しています。今後、Vision Proのような高精細・高解像感のヘッドセットや、今後のグラス型デバイス等への発展にも期待できます。

ソニー・セミコンダクタソリューションズは、プレスリリースで、この製品を通じて「リアリティ溢れる新たな体験価値の提供に貢献する」とコメントしています。

(参考)プレスリリース


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