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投資 2023.04.17

AI・ブロックチェーン活用のメタバース「MAY」のSocial Future、約8億円を調達

4月7日、AIを活用したメタバースプラットフォーム「MAY」の運営企業であるSocial Futureは600万ドル(約8億円、2023年4月17日時点)を調達しました。同社は得られた資金をもとに、AIとブロックチェーン技術で構築された「交流や遊びのためのオープンな没入型メタバース」の実現を目指します。


(出所: Business Wire)

本調達のラウンド等は明らかにされていませんが、米メディアBusinesswireによると、SNZ、Everest Venture Group、Folius Venturesなどの投資家らが参加した模様です。

開始2ヶ月で10万人超のプラットフォーム

Social Futureは2020年創業。AIを活用したメタバースプラットフォーム「MAY(Meet Another You)」を運営しています。「MAY」はAIとブロックチェーン技術をベースにしており、ユーザーはアバターやコミュニティが存在するバーチャル空間を生成し、NFT資産として所有できます。

同社によると、「2023年1月のサービス提供開始以来、北米でのユーザー数は10万人を超え、ユニーク・アクティブ・ウォレット(UAW)の登録数は1週間当たり2万人以上を記録した」とのことです。


(出所: Business Wire)

また同社は、オリジナルIPのゲームコミュニティ「ThreeEarsBunny(TEB)」も展開しています。「TEB」は3万人以上の登録ユーザーを獲得し、20万回以上のプレイ実績を有しているとのこと。同社は「TEB」を「MAY」に2023年5月に統合する旨も明らかにしました。


(出所:Three Ears Bunny 公式Twitter)

「ブロックチェーン×AI メタバース」を目指す

本調達に際し、Social Future創業者であるVance Gong氏は、「私たちのビジョンは、3DコミュニティにおけるAI主導の創造とインタラクションを通じて、人々を感動でつなぐことです。MAYが人々のつながりや交流のあり方を変えると信じており、このビジョンを実現することを楽しみにしています」とコメントしています。

同社は今後、「MPC(※)ウォレット」の提供や、数秒で独自のデジタル資産を生成できるジェネレーティブAI機能のリリースを予定しています。また調達資金を使って、ブロックチェーンとAIで構築された「交流や遊びのためのオープンな没入型メタバース」の実現を目指します。

(※MPC……「Multi-Party Computation/セキュアマルチパーティ計算」の略。暗号技術の1つで、個々のデータセットの復元なしに、複数の主体が持ち寄った暗号化されたデータから最終的な計算結果を得ることを可能とする技術)

(参考)AuganixBusinesswire


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