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業界動向 2020.06.15

スナップチャット、「毎日1.7億人がARフィルターを利用している」と明らかに

「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、1日当たり1億7,000万人以上のユーザーが同社のARツールを利用していることを明らかにしました。「新型コロナウィルスの流行でARツールへの需要が高まる」とし、さらなる攻勢をかける考えです。

1億7,000万人という数値は、スナップチャット登録ユーザー数の約4分の3に当たります。この数値は競合サービスであるTwitterが2020年初頭に記録した平均デイリーユーザー数を上回るもの。サービスの柱である、画像にエフェクトを重ねるARフィルター(Lens)については、これまでおよそ100万ものARレンズがデベロッパーに作成されたといいます。また、「利用上位のレンズは10億以上のビューがある」とのこと。

ARトライオンへの期待

さらに新型コロナウィルスの流行でロックダウンが広がる中、同社はAR事業を拡大する方針も表明しています。例えば小売業者からは、(ARを用いた)バーチャル試着の需要が高まるだろうという見方です。

「現在ビジネス分野からは、商品を試すための従来と異なる方法に対して、多くのデマンドが生まれています」とSnap社CEOのEvan Spiegel氏は述べました。そして新型肺炎の流行が終息したポスト・コロナの世界においても、コスト圧縮や商品サンプルで生じるプラスチックゴミ削減という観点から、ARツールは小売業者にとって有効であると、見解を示しています。

同社は新たなARツール「Scan」もリリース。スマートフォンのカメラを対象に向けると、例えば犬や植物の種類、現地の言語で何と呼ぶか、といった情報を提示するという機能です。

決算発表等関連ニュース

Snap社の動向については下記の記事でも紹介しています。

(参考)Bloomberg


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