「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、2020年第4四半期の決算報告を行いました。売上高は9億1,100万ドル(約953億円)と、前年同期比で62%の増加。最終損益は依然マイナスですがその幅は縮小、着実に売上を伸ばしています。
エンターテイメントからビジネスへ
決算報告によると、デイリーアクティブユーザー数は前期比1,600万人増の2億6,500万人。そのうち平均2億人以上が、毎日AR体験をしていると言います。
Snap社は近年、フィルターを中心とするARへの注力を鮮明に打ち出しています。CEOのEvan Spiegel氏はスピーチの中で、新型コロナウィルスの影響でデジタル化が進行、バーチャルトライオン(ARを使った試着)や、Scanカメラをかざして始めるショッピングが広がっていると説明しました。すなわち、これまで自己表現やコミュニケーション、娯楽の手段であったARが、ビジネス分野に進出しているということです。
同社は今後もARトライオンや、自宅で商品を見られるようにビジュアル化する、といったサービスへの投資を継続するとしています。
2021年はスタートアップ買収も
2020年12月から2021年1月にかけ、Unityとの提携やAIスタートアップの買収など積極策が目立つSnap。近年は毎期ARの好調を打ち出しており、今後の展開も注目されます。
(参考)Snap-Inc.-Q4-2020-Prepared-Remarks、Snap-Inc.-Q4-2020-Earnings-Slides