韓国通信大手のSKテレコムが、自社で運営するメタバース「ifland」にアプリ内通貨を導入します。通貨は有料の「ストーン」と無料の「ポイント」に分かれ、どちらもアプリ内でアイテム入手に使用可能。クリエイターがアイテムを販売したり、ユーザーから支援を受けることもできます。
暗号資産でクリエイターも収益化できる
今回の機能追加で、クリエイターは自身のホームワールド(ifhome)や公共エリア(ifSquare)で有料イベント「ミートアップ」を開催できるほか、自作アイテムをサービス内のショップで販売できるようになります。
また、プレイヤーが感情表現に使える「エモート」が追加されます。「エモート」には、有名アイドルのダンスの振り付けや、他のSNSにも共有できる「チャレンジ」や「ミーム(Meme)」、チャットで用いる感情表現などが含まれます。
このほか、K-POPアイドルとボリュメトリックビデオで出会えるサービスも本格的に導入されます。まずは「Secret Number」と「Kingdom」のビデオが提供されます。
ファッションブランドや美術館、芸術家のNFTアイテムも
加えて、2023年11月に予定されているアップデートでは、高級ファッションブランドや芸術作品のサブスクリプションサービス「pinzle」、セブンイレブンや大手コーヒーメーカー、公立美術館などのNFTアイテムも導入されます。NFTアイテムの購入者はコスチュームやグッズをアバターに着せたり、自身のホームワールドに展示できるほか、美術館の会員権、Tシャツ、エコバッグなどの特典が提供されるアイテムもあるとのことです。
今後もさまざまな集客施策を行う計画
SKテレコムは、サービス内イベントを体験できる多数のイベントを開催予定です。「テーマウィーク」には、著名人が出演するアウトドア、パーティーなど様々なテーマが2~3週間かけて行われます。10月16日から11月12日までは、くじ引きイベント「ラッキーチケット」や、テーマに合わせてホームワールドを装飾する「飾ってifhome」を開催予定です。また、新たに追加されるモーション機能やカラオケ機能を用いた「チャレンジ」も開催する計画とのことです。
SKテレコムメタバース事業部COOのヤン・ミョンソク氏は、一連の機能追加について、「今後もクリエイターと共に、ユーザーに豊富な高品質のコンテンツを提供する、成長するメタバースプラットフォームを作りたい」と述べています。
(参考)プレスリリース