2022年7月25日、松竹グループのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である松竹ベンチャーズ株式会社が、エンタテインメントの新規事業を創出を目指すアクセラレータープログラムを発表しました。募集テーマの領域においては、VRやAR、MR、バーチャルヒューマン、VTuberなどが含まれています。
本プログラムで募集するテーマは?
今回、同社が開始するプログラムは、Shochiku Accelerator2022「Entertainment Festival」としてエンタメ領域の新規事業を幅広く募集するとのこと。募集する企業は、映画や演劇、不動産など同社の事業領域に限らず、エンタメを広義に定義して「娯楽の可能性を引き出し、この世界をもっと面白くする」志を持つ企業を対象とするようです。
同社の公式HPでは、募集テーマとして以下の6領域と各領域のキーワードが掲げられています。
- 映画・演劇の新規IP開発
- VR、MR、AR、NFT、バーチャルプロダクション、AI、VTuber、バーチャルヒューマンなど
- 熱狂的なファンを中心にコミュニケーション設計や商品開発を行う「ファンエンゲージメント」向上
- NFT、ファンエンゲージメント、コミュニティ、Web3.0、SNSマーケティング、配信、ビックデータなど
- エンタメを活かした街づくり
- ショッピング、デリバリー、MaaS、モビリティ、レジャー、グルメ、ホテル、ドローン、街づくりなど
- 新たな観劇体験の創出
- VR、MR、AR、NFT、バーチャルプロダクション、AI、VTuber、メタバースなど
- エンタメ・不動産事業のDX
- SaaS、DX、効率化 など
- 新領域でのエンタメ挑戦
- ゲーム、eスポーツ、観光、インバウンド、マンガ 、メタバース、スポーツ、フェス、アート、教育、レジャー、グルメ、ファッション、マッチング、ヘルスケア、フィットネスなど
XR・メタバース・バーチャルヒューマンを新たな観劇体験に活用か
本プログラムの募集領域の中には、XR・メタバース・バーチャルヒューマンのキーワードが多く含まれています。例えば、「映画・演劇の新規IP開発」の領域では、歌舞伎座や映画館などの実世界の場と連携しながら仮想世界と融合した新しいサービスの展開が期待されています。
また「新たな観劇体験の創出」の領域では、同社が2022年1月に開設した「代官山メタバーススタジオ」と関連しているようです。本スタジオでは、先端技術を用いた新たなエンタメの体験として、「META歌舞伎」の配信やNFT化に挑戦。本プログラムを通じて、XRやメタバースを活用したエンタメの新しい表現手法や体験が生み出されることが期待されています。
募集要項
本プログラムの募集要項は、以下のURLから確認できます。
https://www.shochiku-ventures.co.jp/accelerator2022
- 応募締め切り
- 2022年8月10日(水)
- 採択対象
- プロダクト・サービスローンチ済み、またはプログラム期間中に完了見込みであること
- スケジュール
- 募集期間:6/30~8/10
- 選考期間:8/10~9月末 ※実証実験期間:10月~来年3月
- デモデイ:12月 ※優勝者には賞金100万円ほか