静岡県は「完成形状の3次元計測実施要領(案)運用ガイドブック」を公表しました。本ガイドブックでは、インフラ施設の工事完了時に、「完成形状の3次元点群データ」をモバイル端末で計測する手順を解説。また、座標系データへの変換方法も掲載しています。
モバイル端末計測方法を解説
「完成形状の3次元計測実施要領(案)運用ガイドブック」は、静岡県交通基盤部が2023年3月に策定、県の公式Webサイトにて公表されています。本ガイドブックの目的は「インフラ施設の完成形状を点群データで取得することで、維持管理等に活用する」こと。モバイル端末を用いた計測における基本的な実施内容と手順が解説されています。
取得データを県のICTプロジェクトに活用
本ガイドブックには、点群データを座標系データに変換する方法も記載しています。これにより「VIRTUAL SHIZUOKA」との連携も可能になります。
「VIRTUAL SHIZUOKA」はバーチャル空間に県の土地を再現する静岡県のICT活用における取り組みです。静岡県は「まちづくりにおける合意形成の迅速化」や「災害への備え」、「まちの記憶としてのアーカイブデータ保存」などを目的とし、県の土地の3次元点群データの取得とオープンデータ化を進めています。