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業界動向 2020.01.17

渋谷PARCOのVR/AR展示、1ヶ月で25,000人を動員

株式会社パルコは2019年11月22日にオープンした「渋谷PARCO」館内各所でXR(VR/AR等の総称)を活用したバーチャルアート展示を展開、開業1ヶ月で延べ25,000人の動員を記録したことを発表しました。渋谷PARCOでは、「今後もリアルの売場にお越しのお客様に付加価値を提供する体験型メディア装置として、施策を引き続き展開する」としています。

パルコは2018年に株式会社Psychic VR Lab、株式会社ロフトワークと共同で、VRクリエイターの発掘育成を目的とした「NEWVIEWプロジェクト」を立上げ、その一環としてVRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2018」を開催しました。

そして今回、本アワードで「PARCO Prize」を受賞したVR空間デザイナーDiscont氏とタイアップ作品を制作し、XRをアートメディアとして活用する事例として、メイン展示「SHIBUYA XR SHOWCASE」が実施されました。渋谷PARCOの各会場では、テクノロジーやアートに興味がある来場者だけでなく、これまで一度もVRを体験した事がない人や、家族連れなど多くの来場者が作品を体験したとのことです。

そのほかにもいくつかの展示企画が行われました。それぞれの内容および動員人数は以下の通りです。

実施展示

体験型メディア装置「SHIBUYA XR SHOWCASE」

SHIBUYA XR SHOWCASE」は、ART/CULTURE/FASHIONを立体映像として発信する体験型メディア装置。コンピューターで制作した3Dコンテンツを、スマートフォンやARデバイスを通してあたかもその場に存在するかのように展示するバーチャルショーケースです。

グランドオープンに際して、5Fの吹抜けにVR空間デザイナーDiscont氏によるインスタレーション「World’s end supernopva」を展示、同じく5Fの屋外通路には、渋谷PARCOに出店するショップ「Calif」とグラフィックアーティストの「ステレオテニス」氏のコラボ作品「#CalifSHIBUYA」が展示されました。


(World’s end supernova : Discont。吹抜けに物理的な演出を一切置かず、バーチャルコンテンツで空間演出を実施。)


(#CalifSHIBUYA。壁面に展示されたARマーカーをスキャンすると、絵の中のオブジェクトが壁を飛び出し空間を埋め尽くすバーチャルフォトスポットを展示。)

・展示期間:常設(ARデバイス体験は2019年12月22日(日)で終了)
・体験人数:約18,000人(ARデバイス15,000人/スマホAR約3,000人)

文化財のデジタルアーカイヴ「AKIRA ART OF WALL -INVISIBLE ART IN PUBLIC-」

「AKIRA ART OF WALL – INVISIBLE ART IN PUBLIC -」は、渋谷PARCOの建替え工事の期間、工事用仮囲いに美術演出を行った「AKIRA ART WALL」の一部をアプリを通じて、展示されていた際の姿で鑑賞することができるデジタルパブリックアートです。惜しまれながら解体されたAKIRA ART WALLの当時の姿を鑑賞することができました。

・開催期間:2019年12月13日(金)〜16日(月)各日17時〜21時
・体験人数:約750人

3次元空間の新たな表現を発信「NEWVIEW EXIHIBITION 2019 – DIFFUSION-」

「NEWVIEW EXIHIBITION -DIFFUSION-」は、VRアワード「NEWVIEW AWARDS 2019」のファイナリストに選出された25作品をVRゴーグルで鑑賞することができる展示です。

展示会期中には「NEWVIEW EXIHIBITION 2019」の授賞式が実施され、グランプリにはは、創作家としての子どもの成長を3次元空間での体験として記録した「たっくんミュージアム」が受賞、またSilverおよび他各Prizeの受賞5作品が発表されました。

・開催期間:NEWVIEW EXIHIBITION:2019年12月14日(土)〜22(日)/NEWVIEW STAND:2019年11月22日(金)〜12月22(日)
・来場者数:約6,500人(NEWVIEW EXIHIBITION 5,000人/NEWVIEW STAND 1,500人)

(参考)株式会社パルコ プレスリリース


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