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投資 2019.10.25

本田圭佑も出資 香港のVR企業、ハリウッドセレブらから1,100万ドル調達

VR体験施設の運営を行う香港のスタートアップSandbox VRが、1,100万ドル(約12億円)の資金調達を行いました。出資者にはベンチャーキャピタルだけでなく、ハリウッド俳優などの著名人も名を連ねています。

世界7箇所でVR施設運営

Sandbox VRは、マルチプレイのロケーションベースVRを提供しています。2019年10月現在、ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンクーバー、香港、ジャカルタ、マカオ、シンガポールの7箇所で体験施設を運営中です。

 

VRコンテンツは、不気味な館の中でゾンビと戦うガンシューティング「DEADWOOD MANSION」、トレジャーハンターとして海賊のお宝を見つける冒険「THE CURSE OF DAVY JONES」、未来の香港を守るために戦う「AMBER SKY 2088」といったアトラクションが体験可能です。同社はこのような施設を、2020年末までに世界16箇所へと増やす計画を持っています。

オーランド・ブルーム、ウィル・スミスも出資

今回の出資は、同年1月のシリーズAラウンド、6,800万ドル(約74億円)に続くもの。アメリカのベンチャーキャピタルのAndreesen Horowitzらが主導しました。

注目されるのは、これに加えて多くの著名人が出資に参加している点です。米国シンガーソングライターのジャスティン・ティンバーレイク、ケイティー・ペリー、俳優のオーランド・ブルーム。Dreamers Fundを創設した俳優のウィル・スミスと元サッカープレーヤーの本田圭佑、そして実業家のマイケル・オーヴィッツ等々が参加しました。

資金提供をリードした一人、Craft VenturesのDavid Sacks氏は出資の背景について次のように語りました。「我々がSandboxを(投資先として)選んだのは、ゲームデザインにおける同社のバックグラウンドです。彼らのVR体験は、VR空間・プレイヤー間共に高いレベルのインタラクションを提供しています。これは、他の企業には見られません。我々は、Sandbox VRが世界中の何百万ものユーザーにとって初のVR体験になるであろうと確信しています」

セレブからの資金調達は戦略の一つ

一方Sandbox VRにとっては、今回のセレブらからの資金調達は事業戦略の一環でもあると言います。「ブランド力もその一つです。VRは現在、クールなものだとみなされていませんから」同社CEOのSiqi Chen氏は説明します。「よって影響力のある人々を出資者に迎えることは、この認識を少し変える助けになるのです」

(参考)Road to VRTechCrunch
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