10月18日、米国サンフランシスコにて開催されているSamsung Developer Conference 2017において、サムスンの新型360度カメラである『360 Round』が発表されました。VRデバイスでの視聴を想定した3Dの360度動画をライブストリーミングすることができます。
『360 Round』はサムスンが2014年に発表した360度カメラのプロトタイプ『Project Beyond』を基に開発されたデバイスです。17のレンズを備えており、2つのレンズで構成されたステレオカメラが8つと、デバイス上面に設置された単眼カメラ1つ、という構成です。
4K3D映像を撮影可能、防水・防塵性も
本デバイスでは4K画質の3D映像を撮影可能で、立体音響にも対応しています。ライブ配信にも対応しており、低遅延の映像を配信できます。カメラ、レンズ共に耐水、防塵加工が施されているため、野外での撮影や様々な場所でのライブ配信にも対応します。また、冷却用のファンを必要としないため、動作時の騒音の少なさや軽量化が行われています。
動作にはハイスペックPCが必要
『Round 360』の動作にはWindows 10搭載のハイスペックPCが必要になります。映像の編集時には専用のソフトウェアを用いて行いますが、Core i7 6700K以上、32GB RAM以上、GeForce 1080が必要となります。また、ストリーミング時にはCore i7-6950X以上、64GB RAM、GTX 1080Ti x 2枚という高スペックが必要になります。
デバイスの価格、発売日については現在のところ未公表です。
スペック
『360 Round』のスペックは以下の通りです。
カメラ |
2メガピクセル、F1.8のカメラ x 17 |
マイク |
内臓マイク x 6、外部接続用ポート x 2 |
接続 |
LANもしくはUSB-C |
メモリー |
10GB RAM、40GBの外部接続に対応 |
外部メモリー |
2TB SSD、256GB SDカードに対応 |
重量 |
1.93kg |
(参考)
The Verge / Samsung’s 360 Round camera has 17 lenses(英語)
https://www.theverge.com/circuitbreaker/2017/10/18/16498184/samsung-360-round-camera-launched
Samusung Mobile Press / Experience Samsung 360 Round, a High-Quality Camera for Creating and Livestreaming 3D Content for Virtual Reality (VR)(英語)
http://www.samsungmobilepress.com/news/experience-samsung-360-round,-a-high-quality-camera-for-creating-and-livestreaming-3d-content-for-virtual-reality-(vr)