Meta Questストアの累計収益が20億ドル（約3,000億円, 2023/10/02時点）に達しました。他方で直近12か月の収益ペースは減少、2023年10月に発売される新型VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」と大型の新作コンテンツに期待が寄せられています。
（出所：Road to VR）
現地時間9月28日に行われた「Meta Connect 2023」で、開発者向けマーケティング部門長のMelissa Brown氏が登壇し、「Quest Storeのゲーム・アプリに20億ドルが支払われた」と明かしました。「Meta Quest3」の性能向上や注目タイトルなどもアピールしました。
直近12か月の収益は5億ドルに
「Meta Quest 3」発売に期待が集まる一方で、長期的な市況は冷え込みつつあるとの見方も出ています。VR専門メディア「Road to VR」編集部のScott Hayden氏は、2022年秋にMetaが「Quest Storeローンチ以来の収益が15億ドルを突破した」と発表していたことを受け、「直近12ヶ月で5億ドルしか生み出せなかったことを意味する」と指摘。「形成されつつあったトレンドに明確な終止符が打たれたことになる」とも述べています。
2023年は、2022年9月にこれまでコンテンツの売上を牽引していたVRヘッドセットMeta Quest 2が値上げとなりハードウェア・コンテンツの売上が減速していることが観測されていました。また、Quest 2はすでに発売から3年が経過しており、踊り場を迎えているとも考えられます。次世代機であるMeta Quest 3が2023年10月に発売されるほか、2024年以降の新型ハードウェアの情報はまだ全く明らかになっていません。
（Quest Store全体の収益推移。出所：Road to VR）
さらにScott氏は、これまでQuest Storeで1,000万ドル以上の収益を達成したタイトルが40以上あることにふれ、大作アクションRPG「Asgard’s Wrath 2」のような自社タイトルに加え、「Gorilla Tag’s」のような高収益のサクセスストーリーを生み出し続けるコンテンツが必要があるだろうと指摘しています。
（参考）Road to VR
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