2月2日、CADツール等を開発・提供するPTCは、Apple「Vision Pro」対応の産業向けアプリケーション「Onshape Vision」を発表しました。3Dモデルを実物大で重畳表示できるほか、遠隔地のデザイナーとのリアルタイムコラボレーション等が可能になります。
「Vision Pro」でリアルタイム3D編集、産業向けソフト大手開発
PTCは産業向けのCADやPLM(Product Life-cycle Management/製品ライフサイクル管理)ソフトウェア開発大手として知られており、XR関連ではARプラットフォーム「Vuforia」等を提供しています。
今回発表された「Onshape Vision」は、同社の提供するクラウドCADツール「Onshape」のVision Pro対応版。Vision Proに「OnShape」で製作した3Dモデルを表示し、現実空間に重畳表示することで、実寸大でのサイズ確認や、手・視線・音声を使った操作が可能になります。
「Onshape Vision」は「Onshape」のCAD・製品データ管理システムと統合されているため、「Onshape」で3Dモデルに変更を加えると、リアルタイムで「Onshape Vision」に反映されます。これにより、複数のデザイナーによるリアルタイム編集作業、直感的なデザイン確認などが実現します。
PTCは本発表に際し、「Vision Pro向けの空間コンピューティングアプリを複数開発している」とコメント。既存の産業向けアプリのVision Pro対応や、新規のVision Pro向けアプリ開発を進めていく方針を明らかにしました。
（参考）PTC
