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PlayStation VR 2020.11.15

PS5でPSVRは遊べる? PS4との違いは? いま知っておきたい情報まとめ

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の次世代家庭用ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」が11月12日、販売開始となりました。

超高速アクセス可能なSSDの搭載や、新コントローラ「DualSense(デュアルセンス)」など、様々な見どころを持つPS5は、前世代機PlayStation 4(PS4)向けタイトルの99%以上がプレイ可能です。もちろん、PlayStation VR(PSVR)も対応しています。

ただし、PS5でPSVRを使うにあたって、いくつかの注意点が明らかになっています。本記事ではそれらの情報を整理して紹介します。PS5を購入し、PSVRタイトルをプレイする際の参考になれば幸いです。

目次

PS5でPSVRを遊ぶには専用のアダプターが必須
コントローラとの互換性に関して
PS5でPSVRを遊ぶと、どんなメリットがある?
ソフトをPS5版にアプデすると、PSVRで遊べなくなるケースも
今後はPS5対応アプデが相次ぐかに注目

PS5でPSVRを遊ぶには専用のアダプターが必須

PS5はPSVRに対応している反面、PS5用の「HDカメラ」への接続及び使用は不可能です。プレイするには、PS4用のPlayStation Camera(PS Camera)、専用の接続アダプター「PlayStation Camera アダプター」が必須です。

このアダプターは10月29日より受付が開始されており、PSVRの所有者のみ申し込めます。申し込み及び発送料金は無料です。

PSVRのプロセッサーユニット背面に記載されているシリアル番号(14桁もしくは11桁の英数字)が必要で、受付ページから氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの送付先情報を記入してから送信します。

申し込みはPSVR1台に対して1回のみ。発送は日本国内限定で、完了からおおむね3日かかるとされています。

まだ申し込んでいない場合はこちらの受付ページから行うことをおすすめします。

コントローラとの互換性に関して

PS5ではPlayStation Move(PS Move)モーションコントローラ、PSVRシューティングコントローラのほか、PS4の標準コントローラ「DUALSHOCK 4」をPSVRタイトルに対して使用可能です。

一方でPS5の専用コントローラー「DualSense」は使えないことになっていますが、DUALSHOCK 4内臓のジャイロセンサーなどを一切用いない、パッド操作で完結するPSVRタイトルに限り、同コントローラを代用可能であるとのこと。

この条件に該当するソフトの一例は以下の3作品です。

・「バイオハザード7 レジデント イービル
・「Wipeout Omega Collection
・「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」(※「ゲームパッドコントローラー」のプレイモード)

一方で「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」、「V!勇者のくせになまいきだR」といったDUALSHOCK 4でプレイするゲームでも、ジャイロセンサーを活用するソフトはDualSenseで代用できません。

他に「ライアン・マークス リベンジミッション」、「Firewall Zero Hour」もDUALSHOCK 4でも遊べるタイトルですが、どちらもジャイロセンサーを使うため対象に当たりません。DUALSHOCK 4、あるいはPS Moveモーションコントローラ、PSVRシューティングコントローラが必須です。

PS5でPSVRを遊ぶと、どんなメリットがある?

PS5のPS4後方互換機能には「ブースト機能」が備わっており、一部のタイトルはPlayStation 4 Pro(PS4 Pro)のブーストモードのようにロード速度、フレームレートが向上する恩恵が得られるようになっています。

これはPSVRタイトルも同様。一部のタイトルはそれを踏まえたアップデート実施を予定していて、執筆時点では「ライアン・マークス リベンジミッション」、「Firewall Zero Hour」の2タイトルが発表済み。

いずれもロード速度、フレームレート向上に留まらず、解像度も引き上げられることが明らかになっています。

またロード時間の高速化はほぼ全てのタイトルが対象になっているとのことで、米メディアUploadVRはマーベル アイアンマンVR」を始めとする複数のタイトルでそのような変化が確認できたことを報じています。(以下、検証動画)

表に整理すると、以下の通りです。

PS5向けアップデートあり

・解像度、フレームレートの向上、テクスチャ改善などが図られ、PS4 Proを上回る品質向上が実現。
・ロード時間が大幅に高速化される。

PS5向けアップデートなし
PS4 Pro Enhanced対応

・グラフィック改善、高解像度化、フレームレート向上などが図られるが、程度としてはPS4 Proと同レベル。
・PS4、PS4 Proでプレイした時を上回るロード時間の高速化が図られる。

上記以外のタイトル

・品質向上は図られない。
・PS4、PS4 Proでプレイした時を上回るロード時間の高速化が図られる。

なおRobinson: The Journey」は現在唯一、PS5では遊べないゲームに指定されています。ストアページにも「PS4でのみプレイできます」との注意書きが記されるようになっています。

※参考:「後方互換機能:PlayStation®5でプレイできるPlayStation®4ゲーム

ソフトをPS5版にアプデすると、PSVRで遊べなくなるケースも

2021年1月20日発売予定の暗殺ステルスアクションゲーム「HITMAN 3(ヒットマン3)」は、本編全てがPSVRに対応することが発表されています。

ただし、対応するのはPS4版のみ。UploadVRはその件についてSIEに問い合わせた結果、広報担当者より「PSVRは下位互換デバイスとして動作するため、VRでプレイするにはPS4版「HITMAN 3」が必要になる」との回答を受け取っています。

同様に本編全てがVRに対応しているSFアクションアドベンチャー「No Man’s Sky」も、新たに発表されたPS5版ではPSVRに対応しないことを発表しており、開発のHello Gamesも「PS5で「No Man’s Sky」をPSVRで遊ぶには、PS4版「No Man’s Sky」が必要で、後方互換機能で遊ぶ時に限定される」と回答しています。

このため、PS4版をPS5版にアップグレードすると、PSVRでは遊ぶことはできなくなるため、注意が必要です。

今後はPS5対応アプデが相次ぐかに注目

PSVR対応はPS5の発表当初より明かされていました。しかし各種の既存コントローラーを引き続きサポートすることや、HDカメラへの非対応であるという情報から、位置付けとしては下位互換デバイスという扱いであると分かります。

また、SIE社長兼CEOのジム・ライアン氏がゲーム系メディア「Launcher」のインタビューで「VRの未来は、2021年以降まで訪れない」とコメント。これは新型PlayStation VR(PSVR2)は2022年まで発売されないと示唆している可能性があります。

しかし、今回紹介したような品質向上の例からも、様々なタイトルでPS5対応アップデートが行われるのではないか、と期待したいところです。

SIEも決してVRを放棄した訳ではなく、現在もPSVR2の開発を続けていることが、求人情報などから期待されています。

今後発表のVRソフトはPSVR2への対応準備が着々と進められているのか…。デバイスの正式なお披露目発表も含め、今後の情報にも目が離せません。

(参考)UploadVR

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