2023年の発売が予定されているPlayStation VR2(PSVR2)が、初代PlayStation VR(PSVR)との互換性を持たないことが明らかになりました。
9月16日掲載の海外PlayStation Blog、「Official PlayStation Podcast」において、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のシニア・ヴァイス・プレジデントを務める西野秀明氏がコメントしています。
以下、米メディアUploadVRが書き起こした西野氏のコメントの翻訳となります。
PSVR2は次世代のVR体験を提供するため設計されているため、PSVRのゲームはPSVR2との互換性を持ちません。PSVR2はハプティックフィードバックとアダプティブトリガーを備えた新しいコントローラ、インサイドアウト方式のトラッキング、アイトラッキング、3Dオーディオなど高度な機能を備えています。
そのため、PSVR2のゲーム開発においては、初代PSVRとは全く新しいアプローチが必要となります。
西野氏の回答にある全くアプローチがどのようなものか、具体的な説明はありません。しかしながら米メディアUploadVRは、コントローラに関係するものだろうと報道しています。
実際に初代PSVRのトラッキングは、VRゴーグル前面に内蔵されたLEDをテレビに備え付けたPlayStation Cameraが読み取ることによるものとなっています。コントローラもこの仕組みに適したDUALSHOCK 4、PlayStation Moveモーションコントローラを対象としていました。
PSVR2はこの一連の仕組みが根本的に異なるため、初代PSVRとの互換性は持たず、販売された多くのゲームは遊べない形となるようです。そのため、今後もまだ初代PSVRのゲームを遊ぶ予定があるという方は、手放さずに持っておくことが推奨されるのかもしれません。
また、今回の互換性が無い発表を受け、PSVR2向けに作り直して移植するタイトルが出てくる可能性も考えられます。
PSVR2向けには本稿執筆時点で「Horizon Call of the Mountain」、「バイオハザード ヴィレッジ」、「デメオ: ダンジョン アドベンチャー」などのタイトルが展開予定。その後、初代PSVRタイトルの移植が相次ぐ展開へと移るのか、注目されるところです。