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活用事例 2022.06.22

ウクライナのゼレンスキー大統領がARに、支援要請のスピーチ届ける

ロシアの侵攻を受けるウクライナでは、国内のデジタルインフラを立て直すため、ユニークな方法で欧州企業等に支援を仰ぎました。同国ゼレンスキー大統領の3Dモデルを用いた、ARでのスピーチです。

目の前でゼレンスキー氏がスピーチ

このコンテンツは、ボリューメトリック映像を手掛ける米国のEvercoast社の協力の元作成されました。同社はウクライナ首都キーウを訪問。ゼレンスキー氏のボリューメトリックキャプチャを行い、本人そのものの3Dデジタルヒューマンを作成しています。

プロジェクトのWebサイトからスマートフォンでQRコードを読み取るだけで、ゼレンスキー氏を好きな場所にARで表示し、スピーチを聞くことが可能。アプリ等のダウンロードは不要です。またEvercoastは今後のウクライナのコミュニケーション手段を拡張するため、ボリューメトリック映像機器をウクライナ政府に寄付しています。

デジタル技術活用で支援得る

「当社はゼレンスキー大統領の3Dキャプチャを行い、ボリューメトリック映像で決定的な瞬間を制作、送り届けるという特別な機会を得ました。これは攻撃にさらされる国のリーダーから送られる、非常に大切なメッセージです。当社はこの制作に携われたことを光栄に思います」とEvercoastのCEO、Ben Nunez氏は述べています。

なおウクライナではこれまで、国旗のNFT販売で約675万ドルを売り上げ、1億3,500万ドル以上の暗号資産による寄付を受けるなど、デジタル技術を通じた支援を得ている点でも注目されています。

(参考)VRScout
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