Business Insiderは、アメリカを始め大ヒットとなっているスマホゲーム『Pokémon Go』(ポケモンGO)がVRに対応する可能性があると報じています。
対応可能性があるのはGoogleが提供しているスマホVRデバイスCardboard。iPhoneやAndroidのスマートフォンを装着するだけで簡単にVRが楽しめるものです。
VRへの対応の可能性は、アプリの「設定」から「ライセンス」の中に示唆されているとのこと。「ライセンス」には、ゲーム中に使われているソフトウェアの一覧が掲載されています。その最上部に「Google Cardboard」の記載があります。
現実にポケモンがいるかのようなARゲーム
『ポケモンGO』にはスマートフォンのカメラをかざすと、現実世界にポケモンがいるように見えるAR(Augmented Reality)機能が搭載されており、ティザー動画なども「現実空間にポケモンがいる」イメージを強調しています。
開発元であるNiantic社のCEO、ジョン・ハンケ氏は同作品が新型Google GlassやマイクロソフトのHoloLensのようなARデバイスへの将来的な対応も示唆しているところ。Niatec社が元々はGoogleの属するアルファベット社のグループとして始まりスピンオフしたことを考えると、Googleが普及を推進するCardboardへの対応は何ら不思議ではありません。
Cardboardによる『ポケモンGO』
Google Cardboardは、段ボール製の1,000円強から購入できる非常に手軽なスマホ用VRデバイスです。数十種類のデバイスが様々なメーカーから発売されており、より頑丈なプラスチック製のものもあります。
センサーを搭載しているスマートフォンであればどのようなモデルでも体験できる点がVRデバイスの中でもハコスコと並び最も敷居が低くなっています。
最新モデルのCardboardではカメラ用の穴が空いていないものもあり、現実にポケモンがいる様子をより没入感高くVRで見ることができるようになるためには、デバイス自体の改良が必要になりそうです。
スマートフォンの画面越しにポケモンが目の前にいるのと、VRデバイスを通してポケモンが目の前にいるのとでは、その実在感が変わってきます。よりリアリティを求めたい場合にはVRのデバイスを装着しながらポケモンバトル、ということになるかもしれません。
(関連記事)
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(参考)
There’s a big hint to the future of ‘Pokémon Go’ hidden in plain sight
http://www.businessinsider.com/pokemon-go-google-cardboard-virtual-reality-2016-7