グーグルは10月9日、自社製の最新スマートフォンPixel 3/Pixel 3 XLを発表しました。Pixel 2に続き、スマートフォンを装着してVRを体験できるヘッドセット「Daydream View」に対応。またカメラをかざして現実の物体や文字を認識する「Google Lens」などAR関連の機能が強化されました。
日本でも発売決定
Pixel 3は5.5インチ、Pixel 3 XLは、6.3インチのフレキシブル有機ELディスプレイを搭載しています。いずれもカラーは「ジャストブラック」、「クリアリー ホワイト」、「ノット ピンク」の3種類の展開です。
日本向け価格は、Pixel 3/Pixel 3 XLともに、ストレージ容量別に設定されています。Pixel 3の64GB版が9万5,000円、128GB版は10万7,000円。Pixel 3 XLの64GB版は11万9,000円、128GB版は13万1,000円です。
10月10日現在公式販売サイトのGoogleストアでは即購入できず、”ウェイティングリストに登録”と表示されています。
スマホVR「Daydream View」に対応
Daydream Viewは、グーグルのVRプラットフォーム、Daydream対応スマートフォンを装着して体験するVRヘッドセットです。操作用のリモコン型コントローラーが付属しており、体験者の手の回転を反映したVR体験が可能です。Pixel 2/Pixel 2 XLに続き、Pixel 3/Pixel 3 XLもこのヘッドセットに対応しました。
但しDaydream View自体、2017年後半の発表以降は目立ったアップデートがなく、グーグルの注力度合いについては不透明だという見方もあります。同社は2018年5月、Lenovoと共同でDaydream対応の一体型VRヘッドセットMirage Soloをリリースしており、スマートフォン向けデバイスよりも一体型ヘッドセットを優先しているという推測も可能だと、米メディアRoad to VRは論じています。
カメラに映る製品を検索
Pixel 3/Pixel 3 XLで強化された機能が、現実の物体や文字を認識する「Google Lens」です。これまではPixel 2/Pixel 2 XLを始めAndroid、iOS向けのGoogle Photoアプリででも対応していました。Pixel 3/Pixel 3 XLでは、撮影された写真ではなく、カメラをかざすだけリアルタイムの認識が可能に。ショッピング等、より現実で使える機能が追加されました。
例えば飲食店の配達メニューにカメラをかざすと、注文用の電話番号をハイライトします。また画面を長押しすることで、レンズがファインダー内に映るサングラスやカバンといった製品を認識。購入できるオンラインストアや似たようなスタイリングを、自動的にブラウザで検索すると言います。対象は雑誌のような写真でも、そばにいる友人が身につける物といった実物でも対応可能です。
新たなARアプリも
またこの他、3Dオブジェクトをスタンプのように配置するARアプリ「ARステッカー」のアップデートも発表されました。新たな機能の名称は「Playground」。動画撮影に合わせて、AIがシーンにぴったりのアニメーションを提案、画面に重ねて表示します。
https://www.youtube.com/watch?v=hb9hSg0l9vc
(参考)VRScout、Road to VR、TechCrunch、Google Store
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