中国のスタートアップPimaxは、PC向けハイエンドVRヘッドセットPimax 8K、Pimax 5K Plus、Pimax 5K Business Edition (BE)の一般販売を開始しました。Pimax 8K、Pimax 5K、Pimax 5K BEは、2018年10月から予約受付が開始されていました。
一般販売の待ち時間は約80日
Pimax 8K、Pimax 5K Plus、Pimax 5K BEは、最大200度の視野角(FOV)に対応しSteamVRで動作するVRヘッドセットです。価格はPimax 8Kが900ドル(約10万円)、Pimax 5Kが700ドル(約8万円)、Pimax 5K BEが1000ドル(約11万円)です。
Pimax 8Kは、Kickstarterでの成功したクラウドファンディング(420万ドル(約4.6億円)を調達)で話題になりました。
各ヘッドセットの発送は、Kickstarter出資者、予約者、一般注文者の優先順位で行われます。Kickstarter出資者分の出荷は2018年9月からスタートしており、2019年1月中旬から2月中旬にかけての発送完了が予定されています。予約注文分の発送開始時期は確定していませんが、公開されたグラフの記述より、1月半ばから下旬にかけてスタートすると推測されます。
Pimaxによると、今(2018年12月4日現在)Pimax 8K、Pimax 5K Plus、Pimax 5K BEの注文をした場合、出荷までの待ち時間は約90日になるとのことです。なお、注文は日本からも可能。代金はクレジットカードかPaypalにて前払いが必要です。
Pimaxが公開したグラフによると、現在PimaxはVRヘッドセットを生産するため、2つの生産ラインを稼働しています。加えて12月下旬よりもう1つ、生産ラインが稼働する予定です。
Pimax 8K、Pimax 5K Plus、Pimax 5K BEには、オプションとしてハンドトラッキングモジュールやNVIDIAのGPUを付属させることも可能です。Pimaxのサイトでは、ハンドトラッキングモジュールと、SteamVR 2.0ベースステーションの同梱版も販売されています。同梱版の発送時期は判明していません。
スペック概要
スペック概要は公式サイトによると下記のとおりです。
Pimax 8K
ディスプレイ |
CLPL(カスタム液晶ディスプレイ) |
解像度 |
片眼当たり3,840 × 2,160 |
コンテンツ入力 |
2,560 × 1,440以上 |
Motion to Photon Latency |
15ミリ秒未満 |
リフレッシュレート |
80Hz、ブレインワープ対応 |
視野角 |
~200度(対角方向) |
オーディオ |
3.5mmオーディオジャック、内蔵マイクロフォン |
出力 |
USB 2.0/3.0, DP 1.4 |
トラッキング |
SteamVR 1.0/2.0 |
コンテンツ |
SteamVR/Oculus Home(※) |
装着 |
調節可能ヘッドセットストラップ、IPD(瞳孔間距離)調整、VRフレーム |
GPU要求スペック |
NVIDIA GeForce GTX 1080Ti 、AMDの同等以上製品 |
Pimax 5K Plus
ディスプレイ |
CLPL(カスタム液晶ディスプレイ) |
解像度 |
片眼当たり2,560 × 1,440 |
コンテンツ入力 |
2,560 × 1,440 |
Motion to Photon Latency |
15ミリ秒未満 |
リフレッシュレート |
90Hz、ブレインワープ対応 |
視野角 |
~200度(対角方向) |
オーディオ |
3.5mmオーディオジャック、内蔵マイクロフォン |
出力 |
USB 2.0/3.0, DP 1.4 |
トラッキング |
SteamVR 1.0/2.0 |
コンテンツ |
SteamVR/Oculus Home(※) |
装着 |
調節可能ヘッドセットストラップ、IPD(瞳孔間距離)調整、VRフレーム |
GPU要求スペック |
NVIDIA GeForce GTX 1070、AMDの同等以上製品 |
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(※編集部注:Oculus HomeはこれまでOculus社製のヘッドセットのみの利用可能となっており、Pimax社製のデバイスでどのように利用するのかは不明)
Pimax 5K BEのスペックは、有機ELディスプレイ使用、リフレッシュレート85Hzという点以外は5K Plusと同内容です。5K BEは期間限定の発売とされています。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。