ナイアンティックのスマートフォン向けARゲーム「Peridot」に、生成AI(ジェネレーティブAI)を活用したシステムが導入されました。
「Peridot」は、数千年もの長い眠りから目覚めた「ペリドット」を絶滅の危機から守るため、一緒に暮らすというゲームです。自分だけの「ペリドット」を生まれてから大きくなるまで育て、共に冒険しながら遊んだり、絆を深めたりできます。「ペリドット」の見た目や性格(遺伝情報)は、それぞれのプレイヤーによって異なり、完全に同じ個体は存在しないのが特長です。
今回導入された生成AIシステムは、「ペリドット」の動きを“本物の生き物のように強化”し、現実の物品などに反応するようにします。例えば、食べ物の皿を出しっぱなしにしておくと、「ペリドット」が反応して、かじったり、食べ残しで遊んだりするそうです。
公開された映像からは花瓶の花を嗅ぐ、ソファー上で転がるといった、画面上の物品に応じた動きを「ペリドット」が行っている様子を確認できます。
「ペリドット」の各種リアクションは、これまで開発チームが手動でプログラミングしていました。今回の生成AIシステムの導入で、同キャラクターが新しい刺激に出会ったときの行動が、大幅に増加したとのことです。
(参考)ナイアンティック