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投資 2023.09.13

米Pahdo Labsが1,500万ドルを資金調達、TikTokで注目のアニメRPG開発

ゲーム開発スタジオのPahdo Labsが、1,500万ドル(約22億円、2023/09/13時点)の資金調達を行いました。同社はアニメ調のマルチプレイヤー・オンラインRPGプラットフォーム、コードネーム「Halcyon Zero」を開発中です。本調達はシリーズAラウンドで、ベンチャーキャピタル・Andreessen Horowitz(a16z)が主導しています。


(出所:Pahdo Labs)

「アニメ調のRPGを遊んで、自分で作れるプラットフォーム」開発

ニューヨークに拠点を置くPahdo Labsは、2021年にカリフォルニアで創業。マルチプレイヤー・オンラインRPGプラットフォーム「Halcyon Zero」を開発しています。現在アメリカ、韓国、ドイツなど各国で21人を雇用しており、Tiktokを中心にファンコミュニティを形成しています。


(開発中のゲーム画面。出所:Pahdo Labs)

「Halcyon Zero」のプレイヤーはアクションRPGを楽しむだけでなく、ゲーム内で独自のマップやダンジョンを作成し、他のプレイヤーとも共有できます。詳細は未発表ながら、プレイヤーはAIやプロシージャル生成を応用したツールが利用でき、アニメテイストでクォータービュー(斜め俯瞰)のコンテンツをより手軽に作成できるものと思われます。


(ゲーム内のマップ作成モード。なお、開発にはUnityやUnreal Engineではなく、Godot Engineが採用されている。 出所:Pahdo Labs)

Phado Labsはソーシャル機能の充実したプラットフォーム化を狙っており、ビジネスモデルについても、「Halcyon Zero」を無料提供、ゲーム内アイテムの少額取引による収益化を目指すとしています。

世界で人気を集める「anime game」

同社はこれまでにも、複数のエンジェル投資家から250万ドル(約3億6千万円)を調達しており、今回の投資ラウンドにはPear VC、BoxGroupなど複数の機関投資家も参加しています。シリーズAラウンドを担当したJon Lai氏は、自身のTwitterで、アニメゲーム(anime game)が世界的に大きな注目と収益を生み出していると語り、「Halcyon Zero」に期待を寄せました。

Phado Labsによれば、「Halcyon Zero」は2023年9月27日から10月1日にかけてプレアルファ版を配信予定です。公式サイトの応募フォームから参加申込できます(※DiscordアカウントおよびSteam IDが必要)。PC向けのアーリーアクセス版をリリース後、iOSやNintendo Switchに対応するなど、クロスプレイ機能を搭載する予定です。

(参考)プレスリリースVentureBeat


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