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ゲーム・アプリ 2021.02.02

Oculus Quest向けタイトルのレビュー総数がRiftを上回る。高評価やレビュー数でも圧倒

2021年1月末、Oculus Quest(オキュラス クエスト)向けVRゲームのレビュー総数が、Oculus Rift向けゲームのレビュー総数を上回ったことが明らかになりました。米メディアRoad to VRによれば、両ヘッドセットのゲームレビュー数は2021年1月ごろに逆転。Questプラットフォームの着実な成長を示す結果となりました。

Quest用ゲームのレビュー数は右肩上がり

フェイスブックは公式のVRゲーム・アプリストア「Oculus Store」を有しており、このストアはPC接続型のOculus Rift向け、一体型かつVR空間を自由に動き回れるOculus Quest向け、そして一体型で頭の向きだけが反映されるOculus Go向けの3つのカテゴリに分かれています。

Rift向けストアのリリースは2016年3月。一方Quest向けストアは2019年5月のリリースとなっており、2年に満たない期間でQuest向けストアが上回った計算になります。また、Rift向けストアのゲーム・アプリレビュー数のグラフがほぼ横ばいであることに対し、Quest向けストアは右肩上がりであることも注目に値するでしょう。


(レビューの合計数を表したグラフ。途中が切れているが赤がOculus Rift向けレビューの総数、青がQuest向けの総数となっている。Rift向けはほぼ動きが見られないが、Quest向けは大きく伸張した)

レビュー数にこれほどの違いが生じた理由として、Road to VRはOculus Questに公式スマートフォンアプリが存在することを挙げています。Quest向けユーザーがアプリを通して友人とスコアを競うことは、ゲームを繰り返しプレイさせるうえで効果的であり、何よりアプリからゲームレビューを直接投稿できる機能がレビュー数の増大に直結しているものと思われます。


(1日あたりのゲームレビュー数を表したグラフ)

Quest向けストアは高評価タイトル多し。審査規定がプラス影響か

2021年2月現在、Rift向けストアには約1,800タイトルものVRゲームが配信されています。一方Quest向けのストアにおけるその総数は253タイトルと控えめな数値。Rift向けストアは配信タイトル数では大きく勝っていますが、レビュー数が100を超えているのは339作品のみ。これは全体の約19%ほどで、レビュー数の中央値は240です。

他方、Quest向けアプリは201作品(全体の79%)が100件以上のレビューを得ており、レビュー数の中央値は621に達しています。また下記の画像からは、Quest向けゲームの“ユーザー評価レーティング”が、Riftと比較して星4.5から5.0の高評価が多いことが確認できます。

RiftとQuestのプラットフォーム間におけるこの違いは、フェイスブックによるQuest向けアプリの審査規定が影響しているものと思われます。

Rift向けストアは“停滞”か

Road to VRはこれらのデータから、「PC向けVR全体に、一概に適用できる話ではない」と前置きしつつ「Rift向けの公式ストアは停滞している」と結論付けています。

なお、多くのPCVRユーザーが利用しているSteamは2021年1月、2020年の“VRゲーム総括”を発表。新規VRユーザーが170万人増加したことや、収益率が71%増加したことを報告しています。

(参考)Road to VR

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