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業界動向 2021.01.29

フェイスブックの広告外収益が急進、VRヘッドセット「Quest 2」が成長支える 新型機も開発中

フェイスブックは2020年第4四半期の決算報告を行いました。10月発売のVRヘッドセット「Oculus Quest 2」の好調により、広告外収入は前年同期比2倍以上と大幅に伸長。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「Quest 2はメインストリームになる」と発言し、VR事業への強い自信を見せています。

広告外収益は2.5倍に

決算によると、2020年第4四半期の広告外収入は8億8,500万ドルでした。これは前年同期の3億4,600万ドルと比較して+156%(約2.5倍)の大幅増です。増収を牽引したのが、10月に発売された一体型VRヘッドセットOculus Quest 2。事前予約数は初代Oculus Questの5倍とも言われ、快進撃を見せています。

同社の収益構造としては、依然広告が97%と大半を占めています。しかしその額は前年同期比でおよそ半減しました。広告外収入の伸びがいかに顕著か、うかがい知ることができます。

なお同社の広告外収入には、VRデバイスの他にもビデオ通話デバイスPortal等が含まれており、単純にVRデバイスの売上を示していない点には注意が必要です。

VRヘッドセット初のメインストリームに

Quest 2の好調を受け、ザッカーバーグ氏もVRへの自信を強めています。「(Quest 2は)VRヘッドセットとして初めてメインストリームになろうとしています」「フェイスブックはVRがメインストリームに到達するために、他のどの企業よりも多くのことを成し遂げてきました」と決算報告で述べました。決算報告では、Quest 2の後継機となる新型VRヘッドセットの開発に取り組んでいること、新型機はQuestのプラットフォームに対応しており、既存コンテンツが互換できることにも言及しています。

同氏は過去にもAR/VRへの注力を強調してきました。しかしQuest 2が今後の主流となるとの発言は、これまでにない強い自信の表れと見られます。

(参考)Oculus Quest 2 More Than Doubled Facebook’s Q4 Non-Ads Revenue, Mark Zuckerberg: Quest 2 ‘Is On Track To Be The First Mainstream VR Headset”


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